ネットスーパーで食料品や日用品を注文し、ドライバーのいない自動運転車が自宅まで配達……。そんなシーンが米カリフォルニア州で間もなく現実のものとなる。
自動運転開発のNuroは12月23日、同州車両管理局からドライバーレスの自動運転車を使った商業配達サービス展開の許可を取得したと発表した。同州でこの種の許可が与えられたのはNuroが初となる。
2つの郡限定で開始
今回の許可をもとにNuroは、提携を結んでいる小売店の商品を無人自動運転車に乗せて消費者宅まで配達するサービスを間もなく展開する。許可を取得したといってもサービスを展開するのは同州全域ではなく、まずNuro本社近くのサンマテオ郡とサンタクララ郡に限定して開始する。
使用するのはトヨタのPrius、そしてカスタムデザインの電動R2車両も追って投入する。
コロナ時代に重宝?
配達用、タクシー用を含め自動運転車両を開発する企業は多数あるが、実用化するまでにはいくつかのステップがある。技術確立後、まずはセーフティドライバーが乗り込んでのテストを行う。それからドライバーレスでのテストに移行し、最後に商業展開だ。安全がかかっているだけに、いずれも当局の許可が必要となる。
Nuroの場合、カリフォルニア州で完全ドライバーレスでのテスト許可を取得したのは2番目だった。そして今回の商業展開の許可取得は一番乗りとなり、かなり大きなマイルストーン達成だ。
ドライバーのいない車が荷物を配達するというのは、ひと昔前だとSF的な技術だったことを思えば今回のゴーサインは画期的といえる。ドライバーレス、つまりコンタクトレスでの配達となり、新型コロナウイルスが猛威をふるっているいま、かなり重宝される手段となるかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/145336
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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