TileがUWBを使った紛失防止タグを発売予定 AirTagsに対抗

TileのUWB技術使用紛失防止タグのイメージ画像
 
紛失防止タグメーカーのTileが、登場がうわさされるAppleのAirTagsに対抗するための製品をリリースすると、TechCrunchが報じています。新しい紛失タグにはUWB(Ultra-WideBand)技術が使用され、拡張現実(AR)技術を使った探知アプリに応用されます。

UWBとは

UWBとは超広帯域無線通信のことです。非常に高い周波数が使われるのが特徴で、接続した機器間で空間的および方向的な情報を取得することができます。
 
既存の紛失防止タグが使用しているのはBluetooth通信ですが、これだと機器間の距離しか取得できません。UWBだと空間的な情報までわかるため、さらに探しやすく、紛失防止タグ向けとしてうってつけの技術であるといえます。
 
TileはUWBの特性を利用し、AR技術を応用したアプリで、カメラ画像に紛失防止タグがある場所をオーバーラップして表示することを計画しています。

AppleのAirTagsと競合

UWB技術はすでにiPhone11シリーズ、iPhone12シリーズ、Apple Watch Series 6U1チップとして搭載され、今後のApple製品にも搭載されていくことが予想されます。
 
Appleは長らく、UWB技術を使った紛失防止タグであるAirTagsを発売するといわれてきましたが、Tileの新しい製品はこのAirTagsに正面から対抗する製品となりそうです。
 
ハイエンドのAndroidスマートフォンのなかにもUWB技術を搭載したものが登場しており、TileのUWB技術使用紛失防止タグはApple製品だけにとどまらない応用性が売りになるのかもしれません。
 
 
Source:TechCrunch
Photo:TechCrunch
(ハウザー)


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