コロナ禍で遠隔下のコミュニケーションが増えるなか、オンライン形式ならではの課題も浮き彫りになってきた。そのひとつが、映像の転載や流用の問題だ。
オンライン上のコンテンツを扱う悪意ある人間においては、最も好都合な状況といえる。配信動画をPCで録画する、あるいはスクリーンショットを撮るといった手段によって、機密情報はいとも簡単に晒されてしまうのだ。
PC画面に透かし文字を表示
サイバーフォートレス社のPC用ソフト「ScreenWaterMark(スクリーンウォーターマーク)」は、こうした危機への対抗策となる。PCの画面上に、いわゆる透かし文字(ウォーターマーク)を表示することで、録画・撮影によるコンテンツの流用を防ぐ。
透かし文字の内容は、テキストだけでなく画像を設定することも可能で、最大4種類まで登録できる。テキストの場合、画面の占有率から透明度まで、表示の仕方を細かく設定できるのも特徴といえる。
さらに、既存のアプリを起動した状態でも、前面にウォーターマークを重ねて表示することができる。それでも不安なら、PC画面が撮影(スクリーンショット)された場合に「誰が」「いつ」「何を」キャプチャーしたのかをログで記録することも可能だ。
印刷物にも使える
「ScreenWaterMark」の機能は以上に留まらず、例えば特定のアプリを使用中のみ透かしを出す、といった条件設定や、Web上のコンソールで、表示する透かし設定の一括管理ができる。
さらに、印刷物にウォーターマークを表示することもできる。ファイルデータそのものを変換することなく、オプションとして利用できるのがありがたい。もちろん、通常のプリント同様、ウォーターマークのプリストも可能となっている。
ウォーターマークには予期せぬセキュリティー事案の心理的な抑止効果がある。情報漏洩を完璧に防ぐことは難しいが、事が起こる前に手を打つのはなかなか効果的かもしれない。
(文・九条ハル)
- Original:https://techable.jp/archives/146023
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:九条ハル
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