2021年初めて、すべてがバーチャルになったCESでは、当然のようにジムもバーチャルだ。過去12カ月で私たちのフィットネスの日課のほとんどが、完全に変わってしまった。私についていうなら、Apple Watchのウォーキングの歩数に2020年3月と4月に大きな谷がある。
フィットネスのスタートアップにとっては、予期せざる追い風だ。2020年6月にLululemonはMirrorを5億ドル(約518億円)で買収する計画を発表し、同社と競合するTonalは年商が7倍になった。12月にApple(アップル)はFitness+をスタートし、そのオンデマンドサービスで世界中のPelotonたちと張り合うつもりだ。
ゲームなどと同様に、フィットネスにもストリーミングサービスの時代が始まったと思わざるをえない。もちろん大きな業界だし、始まった以上は「ノーマル」に戻るとは考えられないが、映画などと違って、ユーザーが同時に複数のサービス登録することは想像しづらい。
これまでのところ、CES 2021においてこの市場に参入してきた最大のビッグネームはおそらくSamsung(サムスン)だろう。このエレクトロニクス大手は、Smart Trainerを発表した。同社がこれまで次々と出してきたフィットネスアプリの一員だ。このシステムはSamsungのSmartTV専用で、ウェブカメラでエクササイズを追跡する。少なくともこの分野において、加速度計と心拍計だけをフィードバックに利用するApple Watchのフィットネストラッキングよりも機能が充実しているようだ。SamsungのSmart Trainerは、AppleのFitness+と同様にトレーナーがエクササイズを指導する。その中にはセレブのJillian Michaels(ジリアン・マイケルズ)氏のワークアウトもある。
フィットネスビデオにおけるもう1つのメジャークラスが、今週デビューしたUltrahumanだ。同社は最近、800万ドル(約8億3000万円)のラウンドを完了した。Fitness+と同じく、同社のバイオトラッキングもApple Watchを利用し、心拍や燃焼カロリーなどを表示する。Ultrahumanによると同社サービスは「上級クラス」のフィットネスだという。
UltrahumanはクロスフィットのチャンピオンKara Saunders(カラ・サンダース)氏や、フィットネスのセレブAmanda Cerny(アマンダ・チェルニー)氏、コーチのJohannes Bartl(ヨハネス・バルトル)氏、アスリートでコーチのKris Gethin(クリス・ゲシン)氏、MindSizeのCEOであるChristian Straka(クリスチャン・ストラカ)氏といったら人気のアスリートやセレブたちと提携している。アプリはiOSとAndroidの両方があり、Apple Watchと統合してメディテーションやワークアウトの効果を測定し改善できる。CalmやHeadspaceなどのセレブ重視のサービスと違いUltrahumanは、テクノロジープラットフォームとして体験の改善と長期的な結果を狙っている。
これらのサービスは、MirrorやPelotonそれにNordicTrackの新製品などと違って、大げさなエクササイズ器具を使わず、誰でも気軽に始められるようになっている(ただしSamsungのサービスは高価な大型テレビが必要)。多くの人がもっとジムに気軽に行くようになれば、このようなサービスへの需要は減るだろが、業界へのある程度の刺激になることは確かだ。
とはいうものの、ホームフィットネスで十分という時代になれば再びジムに行く人は減るだろう。
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カテゴリー:ヘルステック
タグ:フィットネス、Samsung、Ultrahuman、CES 2021
画像クレジット:Samsung
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/01/13/2021-01-12-companies-rush-to-replace-the-gym-at-ces/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Brian Heater
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