2輪か4輪に変形するアウトドア用カートがあれば荷物運びも楽ちんだわ!

【&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!】

アウトドアギアって、ついつい増えていきません? カッコいいナイフ、広々としたテント、おしゃれなテーブル、…きりがない! 物欲の塊のような人間にとっては“沼”とも言うべきジャンルなので物置きをどんどん圧迫していきますが、さらに問題なのは運搬です。

オートキャンプならいざ知らず、ちょっと駐車場から離れたサイトや、ピクニックなど持ってきた荷物を運ぶだけで疲労困憊。そんなことにならないため、カートの導入を考えたのですが、物が多すぎるから物を増やすという本末転倒(笑)。

だけど必要なものは必要なので、最小限のサイズでいっぱい運べるカートを探したところ、工具などで有名なブランドのスタンレーからカッコよくて変形する2 in 1のアイテムを見つけました。

■まずは2輪モードで釣り道具をオン!

STANLEY(スタンレー)の「折りたたみ式 2WAY 台車&ハンドトラック 2in1 SXWTD-FT585」(9980円)は、その名の通り折りたたんで運べる便利なカート。いかにもスタンレーらしいイエローとブラックの配色と、無骨な重量約7.7kgが手にずっしり。とはいえ取っ手は、ボディ左右と頂点ハンドル部分の計3つで持ちやすい印象。何より薄くて収納場所を圧迫しません。これ重要。

さてさっそく台車としてトランスフォーム! 結構、直感的にガチャガチャできるので難しさはなし。取っ手を伸ばし、下部の車輪を出したらあっという間に2輪モード。

裏面のハンドルを引けば下の車輪が出てきます。この「ハンドラック」時のサイズは450×400×1100~1350(伸縮ハンドル)mmで、耐荷重は約70kg。かなり載せられるじゃん、と思い趣味の釣具をオン!

クーラボックスにタックルボックス、そして釣り竿を載せてぴったりのサイズ感。ああ、これはいい。特にクーラボックスが車輪なしタイプの場合、駐車場から釣り場まで遠いと困ることが多いわけで。大漁でクーラボックスが重いときは肩が外れそうになりますから。ちょいっと載せるだけでガラガラガラ~っと引いていけるのは便利。

さて引いてみたところ、車輪の動きはとてもスムーズ。音もうるさくなく、左右に曲げても突っかかったり、曲がらなかったりということはありませんでした。ただ、段差に関しては荷物をロープなどで縛らないと落下する危険あり。まあ載せてるだけだしね。

■4輪モードなら耐荷重は約137kg!

さて続いて4輪モードは、先ほどの2輪時にハンドル部分をさらに内側へ倒すだけ。安定感が増し、より多くの荷物が積めるようになります。この状態は「プラットフォームラック」と呼ばれ、サイズは450×640×680~900(伸縮ハンドル)mm、耐荷重は約137kgと何でも来い状態。よ~しそういうことならキャンプ道具を積みまくってやる!とばかりに載せてみました。

まずは定番の頑丈ボックスをひとつ。ちょうど左右の幅がぴったり収まるサイズ感。うん、楽勝です。

続いて2段重ね。もう不安定になったのでロープで台車ごと縛っています。ついでにハンドル部分を伸ばさないと、バランスがおかしなことに。

そして最終的に、シュラフも一緒に縛ってみました。1回に運べる量はこんなもんかな。ハンドルの高さも写真が限界なので、これ以上高くすると運びにくくてしょうがない。まあ上出来です。

ちなみに押してみたところ、やはり2輪に比べて運転性は若干低くなります。というのも荷物が多いのは当然で、車輪が片方のみ方向が変化する仕組みになっているため、押すモードだと手前しか方向転換しません。ちょっと小回りが利かないな~って感じですが、そのぶん頑丈さで担保されていると思いました。

▲ハンドル側の車輪のみ左右に可動するため、押すより引く方が運転しやすかった

全体的には使いやすく、かつアウトドアに映えるデザインで早くフィールドに持っていきたいところ。何より折りたたんだ状態がW365×D640×H120mmとコンパクトで、クルマのラゲッジスペースでも庭の片隅でも場所を取らないのがお気に入り。

春の行楽に行けると信じて、今から載せる荷物をシミュレーションしておこうと思います。

>> スタンレー

<取材・文/三宅隆(&GP)>

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