読者の中には新型コロナウイルスの影響でZoomなどを使って海外の人と会議をする機会が増えた、という人もいるかもしれない。外国語が堪能であれば問題ないが、そうでなければ話し言葉を聞き取り、言いたいことを相手に伝えるのは骨が折れるものだ。
そうしたシーンに役立ちそうなのが、クラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を展開中の通訳ワイヤレスイヤホン「WT2 Edge」。話す、聞くの両方の通訳が同時に行われるというもので、日本語を含め40言語に対応する。
独特の「間」を解消
WT2 EdgeはAppleのAirPodsを彷彿とさせるデザイン。通訳機能を持ったイヤホンそのものはさほど珍しくなく、また最近は翻訳ソフトウェアも他種展開されている。
そうしたものとWT2 Edgeが差異化を図っている点は、リアルタイムでの双方向通訳だ。通訳機や通訳ソフトウェアを利用したことのある人なら経験があるかと思うが、通常は自分が話したらその言葉が翻訳されて相手に届くのを待ち、相手が話すとその言葉が翻訳されるのを待たなければならない。
つまり、会話するのに通訳のための「間」が生じる。これをなくし、リアルタイムに双方向で通訳されるのがWT2 Edgeだ。開発元によると、話した言葉が翻訳されて相手の耳に届くのにかかる時間は0.5〜3秒という。
オフラインでも7言語に対応
WT2 Edgeは専用アプリ(iOS、Android)をダウンロードしたスマホと連携させて使う。このアプリの特徴はGoogleやMicrosoft、DeepLなど6つの翻訳エンジンを使っていること。翻訳精度は最大95%という。
対応言語はというと、オンラインであれば日本語や英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語、タイ語など40言語と93のアクセントをカバーする。
またインターネット接続がない状況でも日本語や英語、中国語など7言語に対応するのは便利だ。
WT2 Edgeは現在Indiegogoで資金調達を展開中で、記事執筆時点の出資額は129ドル(約1万3000円)〜となっている。出資は2月4日まで受け付け、4月にも発送される見込みだ。
- Original:https://techable.jp/archives/146819
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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