GoogleのGboardやMicrosoftのSwiftkeyのような大御所と競合するオートコレクトAIキーボードのFleksyは、ユーザーの目を引く新しい方法を見つけた。アートキーボードである。
同社は米国時間1月26日、FleksyArtをローンチした。これはアーティストがデジタル作品をユーザーに販売し、ユーザーがそのアートでキーボードの外観をカスタマイズできるようにするマーケットプレイスだ。
Fleksyは以前にもキーボードのテーマを提供していた。しかし、このアートマーケットプレイスは、そのプラットフォームをあらゆる種類のアーティストに開放し、作品を「何百万人もの」ユーザーにデジタル配信し、スマートフォンの重要な一部に表示することを目指している(同社は、キーボードは結局のところ、携帯上で2番目に多く使用されるアプリであると指摘している)。
キーボードアートなので、イラストやアート作品はFleksyのキーボードの文字を上に重ねて表示される。そのため、同社は読みやすさが重要だと警告している。明らかに、デザインによって適するものとそうでないものがあるだろう。しかしその点を除けば、創造の可能性は無限だ。
FleksyArtはスタート時点で、Maria Picassó i Piquer(マリア・ピカソ・イ・ピカー)氏、Lucila Dominguez(ルシラ・ドミンゲス)氏、URKO氏、Maru Ceballos(マル・セバロス)氏を含む数人のデジタル・アーティストが参加している。
他のアーティストの参加も募集しており、作品のポートフォリオを提出してレビューを受けることができる。
FleksyのチーフデザインオフィサーであるVictoria Gerchinhoren(ビクトリア・ガーチンホーレン)氏がそのプロセスを説明してくれた。「ポートフォリオを受け取ると、私のデザインチームがその作品をマーケットプレイスに掲載することを承認します」Fleksyはサービスを軌道に載せるために、すでに何人かのアーティストを厳選したことを付け加え、「(承認されれば)私は彼らにアセットの準備方法についてのガイドラインを送り、製品の中で公開する前に最後のスペックを書きます」と彼女は語った。
「作品の数にはガイドラインがあり(常に2~4テーマのパック)、アーティストは好きなだけパックを作ることができます。私たちは、アイデアやスタイルでまとまりがあるよう、各パックの中の作品につながりがあることを提案しています」とも。
「パックはホストアプリの専用セクションで公開し(少し前にこのことを意識してデザインし直しました)、SNSでも発表します。インタビューやアーティストのプロフィールを掲載したウェブサイトを立ち上げたばかりなので、彼らを紹介するには良い場所になっています」。
Fleksyはすべてのアートパックの価格を2.99ユーロ(約377円)に設定している。これはガーチンホーレン氏によると、マーケットプレイスで販売するアーティストが「同じ価格で、競争が公平になるように」だという。
同社はGoogleの30%の手数料を考慮した上で、売上を50:50の割合で分割している。つまり、Googleが1回の販売につき0.89ユーロ(約112円)を受け取り、アーティストとFleksyが残りを二分するということになる。
またFleksyは、アーティストが作品の著作権を保持することも確認している。
「我々はこのコラボレーションを収益分配モデルに設定しています」と同社ウェブサイトにはアーティスト向けに記載されている。「Googleの30%の手数料のあとに、収益の50%を受け取ることになります。あなたがアートワークを提供し、Fleksyがあなたのアートワークを実装&配布するので、これはフェアだと考えています。お支払いは、あなたからの合法な請求書を受け取った後、半年ごとに行われます」。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:アート
[原文へ]
(翻訳:Nakazato)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/01/27/2021-01-26-fleksy-adds-an-art-marketplace-to-spice-up-its-keyboard-app/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Natasha Lomas
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