米国時間1月29日にGameStop株をめぐるショートスクイズ問題は議会の注目するところとなった。すでにこの問題に関する公聴会が計画されている。
米下院の金融サービス委員長で民主党、カリフォルニア州選出のMaxine Waters(マクシーン・ウォーターズ)議員は、ヘッジファンドによるこれまでの略奪的経済行為を指摘し、状況を調査する必要があるとした。
ウォーターズ議員は、Robinhoodといった金融サービスを名指ししなかったものの、将来のヒアリングでは、ショート(空売り)の「ゲーミフィケーション」だけでなく、オンライン取引プラットフォーム全体の経済的影響について体系的に調査すると述べた。ただし公聴会のスケジュールはまだ決定されていない。
ウォーターズ議員は「略奪的かつ市場操縦的な行為に対処することは議会と証券規制当局の義務です。我々には投資家を保護し、資本市場が公正かつ秩序をもって効率的に運営されるようにする責任があります」と述べている。
#BREAKING: Following Recent Market Instability, Chairwoman @RepMaxineWaters Announces Hearing on Short Selling, Online Trading Platforms | https://t.co/qarYouEIGo pic.twitter.com/M4goKnio5e
— Financial Svcs Cmte (@FSCDems) January 28, 2021
一方、米上院では、銀行委員会の次期委員長のSherrod Brown(シェロッド・ブラウン)上院議員が「最近の株式市場の現状」を明らかにする公聴会開催計画を発表した。「ウォールストリートの証券ビジネスの人々は、自分たちが損害を受けたとき以外は規則など無視しがちです」とブラウン議員は述べた。
民主党選出のRashida Tlaib(ラシダ・タリーブ)、Alexandria Ocasio-Cortez(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)、Ro Khanna(ロ・カーンナ)の各議員は、Redditに集まった個人投資家が主導した株価の急騰の最中にそうした株の売買を停止したとしてRobinhoodを非難した。なおMorgan Stanley(モルガン・スタンレー)が所有するE-TradeもRobinhoodに続いた。
共和党テキサス州選出のTed Cruz(テッド・クリーズ)上院議員は、 民主党の主張に同調するかたちでRobinhoodの行動に懸念を示した。パンデミックへの対応や大統領弾劾をめぐる争いの最中であっても、両党の議員はテクノロジー企業に対して厳しい質問を用意する点では同調していることを示すものだろう。
この態度は議会だけのものではない。ニューヨーク州司法長官のLetitia James(レティシア・ジェームズ)氏も短い声明を発表し、「我々はRobinhoodの活動に関して多くの懸念が提起されたことを認識している」と述べ、状況をさらに検討すると述べた。
カテゴリー:フィンテック
タグ:Robinhood、株式市場
画像クレジット:AaronP/Bauer-Griffin/GC Images / Getty Images
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(文:Taylor Hatmaker 翻訳:滑川海彦@Facebook)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/01/29/021-01-28-gamestop-hearings-congress-waters-robinhood/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Taylor Hatmaker,Umihiko NAMEKAWA
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