投資銀行、Appleの株価目標を短期間で複数回引き上げる

Apple イベント ティム・クックCEO
 
市場関係者の予想を上回るAppleの業績を受け、アナリストも見通しの上方修正に追われています。投資銀行Morgan Stanleyは、新たにAppleの株価が164ドル(約17,170円)を目指すと予想しました。

決算内容が想定以上

Morgan Stanleyは先日、iPhone12シリーズの好調な売れ行きや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延が追い風となり、Appleの業績が2021年も期待できるとして、目標株価を144ドル(約15,080円)から152ドル(約15,910円)へと引き上げました。
 
ところが1月27日に発表された、Appleの2021年度第1四半期(2020年10月〜12月:Apple独自の会計年度)の決算内容を受け、Morgan Stanleyのアナリストは「iPhoneシェアの伸びやインストール率の増加、サービスの利益化が予想よりも早い」とし、新たに発表した投資家向けのレポートで株価見通しを164ドルへと上方修正しました。
 
Appleの株価は28日の終値が137.09ドル(約14,350円)となっているため、Morgan Stanleyは今後約20%の上昇を見込んでいる計算となります。

2021年も勢い続く見通し

新型コロナウイルスが収まりを見せない状況下にあっても、第1四半期はApple史上最高の四半期売上となりましたが、この勢いは2020年だけでなく2021年以降も続くとの見方が一般的です。
 
Morgan Stanleyは2021年第2四半期(1月〜3月)の売上が760億ドル〜780億ドル(約7兆9,600億円〜約8兆1,700億円)になると見込んでいますが、これは前年同期の583億ドル(約6兆1,060億円)よりも30%多い計算です。
 
この他には、UBSも2021年通年のiPhone出荷台数が合計で2億1,500万台となり、2020年の1億9,000万台から13.5%増になると見込んでいます。また、Cowenも2021年度第2四半期(1月〜3月)で、前年同期比で49%増の大幅なiPhone出荷台数増加を予測しています。
 
 
Source:iMore
(kihachi)


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