AIが会議の音声を自動で文字起こし! リコーが開発する「トルノ」とは

ビジネスパーソンにとって、オンライン会議での「メモのし忘れ」は大きなミスにつながりかねない。

そんな事態を防ぐソリューションとして、株式会社リコーは、オンライン会議の情報をテキスト・音声・画面キャプチャでまるごと記録し、可視化できるクラウドサービス「toruno(トルノ)β版」のテスト販売を行っている。

AIが自動で文字起こし

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、様々な業種で「ワークフロムホーム」が常識となりつつある。テレワークやオンライン会議、オンラインセミナー(ウェビナー)は、今やビジネス上のコミュニケーションに欠かせない手段となった。

「torunoβ版」は、オンライン会議やオンラインセミナーの内容を様々な形で記録できるクラウドサービスだ。手軽に使えることをコンセプトに、わかりやすくシンプルなUIで設計されているのが特徴。

会議音声の録音データはもちろんのこと、音声認識AIが自動で文字起こしするテキストデータや、会議画面をキャプチャした画像データなどを記録できる。オンライン会議の振り返りや議事録の作成、動画の文字起こしなどの作業をサポートし、ユーザーの効率的な業務に貢献する。

記録用のアプリケーションはWindows上で動作し、多様なオンライン会議ツールに対応。連携する為の面倒な設定は必要なく、ユーザーはデスクトップアプリから手軽に記録を開始できる。

記録した会議データはクラウド上にアップロードされ、ウェブブラウザから確認可能だ。クラウド上に保管されているためURLでの共有も可能で、会議の音声データ(MP3形式)やテキストデータ(txt形式)としてダウンロードもできる。

法人向けも視野に

「toruno」は、リコーグループが取り組む「聴覚障がい者向けの自動文字起こし」のためのソリューションから派生し、誕生した新たなサービスだ。今や誰にとっても必要となった、オンライン会議での利用を想定することが事業創出のヒントとなった。

同社担当者は「今後は、ビジネスパーソンをターゲットとした個人ユーザー向けにとどまらず、さらなるニーズの探索に取り組み、音声認識精度の向上や新機能の追加を図りながら、法人向けサービスとしての展開も視野に入れて開発を進めていきます」と述べている。

PR TIMES
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