デジタル技術で文化芸術を次世代につなぐ「サバイブのむすびめ」とは?

ニューノーマル時代のなかで、一部の文化芸術団体は存続の危機に陥っているという。そんななか株式会社美術出版社は、凸版印刷株式会社とともにデジタル技術を活用して文化芸術を次世代につなぐプロジェクト「サバイブのむすびめ」を発足。

文化庁の「文化芸術収益力強化事業」として凸版印刷が受託した「デジタル技術を活用した映像配信による新たな収益基盤の確保・強化」の実現に向け、さまざまな取り組みを展開していく。

ジャンルを越えて交わる

「サバイブのむすびめ」では、デジタル配信のためのプラットフォーム提供や技術支援をはじめ、同プロジェクトで得られた収益化のノウハウを共有するトークイベント・シリーズや美術専門誌『美術手帖』での小特集などの企画を展開する。

美術や音楽、ダンスや伝統芸能など幅広い文化芸術のジャンルを越えてノウハウを共有、交わることで強固なむすびめを築き、文化芸術を次世代にサバイブさせることを目指しているとのことだ。

動画・サイトを公開!

「サバイブのむすびめ」発足にあたり、コンセプト動画が公開された。現在の文化芸術が置かれている状況や同プロジェクトが目指すことなどを事業者鑑賞者それぞれに向けて発信している。

また、Twitterアカウント「サバイブのむすびめ」と連動したスペシャルサイトもオープン。文化芸術の収益に関する情報やトークイベントのレポート記事の掲載、サイト内企画の実施などを行う予定とのこと。

トークイベントはすでに3回開催され、2021年2月にはあと2回が予定されている。2月12日のイベントは、日本舞踊協会の尾上菊之丞氏を迎え、業界のデジタル革命に挑む日本舞踊協会の文化芸術サバイブ術についてトークを繰り広げるようだ。15日には、国立科学博物館の真鍋センター長に同館が各館連携で取り組む新しい鑑賞モデルについて話を聞くとのこと。

なお同イベントは、六本木の蔦屋書店ラウンジのほか、オンライン生配信でも楽しめる。料金は無料だが、リアルイベントはワンドリンク制のようだ。

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