現在は招待制ながらすでに推定800万回のダウンロードがあったClubhouse(クラウブハウス)の人気は世界中で、そしてもともとClubhouseが使われていたテックにフォーカスしたシードコミュニティの外でも続いている。
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Clubhouseに関する最新のニュースがアジアから届いた。韓国のメディアは米国時間2月20日朝、同国の丁世均(チョン・セギュン)首相がユーザーネーム@gyunvelyで公式にソーシャルオーディオアプリClubhouseに加わったと報じている。急成長中の同アプリに参加した世界で最高位の政治リーダーとなった。丁首相のアカウントはバレンタインデー(2月14日)に作られ、「TJ Park」という名前を使っているユーザーによって「ノミネート」された(Clubhouseはプロフィールを認証していない)。
これまでのところ、丁首相は500人弱のフォロワーを獲得し、200弱のアカウントをフォローしており、おそらく世界で最もモバイルでつながっているデジタル経済国の1つである同国でのClubhouseの浸透状況を示している。丁首相のClubhouseでのプロフィールには「あの黄色いジャケット男」とある。これは韓国の政治家が危機時(たとえば新型コロナウイルスパンデミック)に着用する民間防衛ユニフォームのことで、イラストのプロフィール画像の丁首相も着用している。
現地の報道によると、丁首相は1時間以上にわたってClubhouseのルームで共に民主党の党員Jung Cheong-rae(鄭清来、チョン・チョンレ)氏と話した。2月19日のFacebook(フェイスブック)への投稿の中で、丁首相は「このアプリが最近『人気』だと聞き、夜の散歩として挑戦しました」と述べている。
丁首相はさらに「予期せぬ質問と反応に少し驚きましたが、新しい体験は楽しいものでした。今後も時々参加すると思います」と述べた。また丁首相は「音声のみであり、誰もがリザーブなしで会話できるという事実によって、他のソーシャルメディアプラットフォームよりも優れたコミュニケーションツールだと考えています。特に、現在我々は顔を合わせないコミュニケーションの時代に生きているからです」と語った。
Clubhouseのroomでの議論には、「実際に本人なのか?」という質問から、不動産価格の高さやスポーツ界の身体的いじめ、暮らしにかかわる政策問題に至るまで、さまざまなトピックがあった。スポーツ界でのいじめはこのところ韓国メディアの見出しを独占している。
Clubhouseはテック専門家やハッスルカルチャーの目利きに定着した一方で、他のソーシャルネットワークではあまり知られていない政治の世界へと著しく進出してきた。
マイアミのFrancis Suarez(フランシス・スアレズ)市長はマイアミ市の可能性をテック業界に売り込むためにClubhouseを活用している。サンフランシスコ地方検事のChesa Boudin(チェサ・ブーダン)氏はサンフランシスコの未来についてのプラットフォームで「議論」に参加し、ニューヨーク市長を目指しているUBIオタクのAndrew Yang(アンドリュー・ヤン)氏は自身についての議論に参加した。一方、Bitcoin(ビットコイン)の熱烈なファンでTesla(テスラ)を率いるElon Musk(イーロン・マスク)氏はロシアのVladimir Putin(ウラジミール・プーチン)大統領に座談会のためにClubhouseに登場してもらうことを提案さえした。
Clubhouseはグローバルで拡大しているが、もしモデレートされた会話がより厳重な調査を受けることになれば、開かれた自由なプラットフォームにとって課題となる。中国では、会話が検閲されなかったわずかな期間を経て、現在Clubhouseは禁止されている。
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Clubhouseはメインストリームの正当性と関心を集め続けるのにともない、どうやってクリエイターに対価を支払い、世界が新型コロナ危機から脱したときいかに成長を続けるのかなど、今後の成功に関する疑問も広がり続ける。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Clubhouse、韓国
画像クレジット:Jean Chung/Bloomberg / Getty Images
[原文へ]
(文:Danny Crichton、翻訳:Nariko Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/02/21/2021-02-20-south-koreas-prime-minister-has-joined-clubhouse/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Danny Crichton,Nariko Mizoguchi
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