Memmo.meは、ユーザーが有名人にお金を払ってパーソナライズされた動画を作ってもらうサービスのスタートアップだ。同社はシリーズAで1000万ドル(約10億6000万円)を調達したと発表した。
共同創業者でCEOのGustav Lundberg Toresson(グスタフ・ランドバーグ・トレソン)氏は「(有名人が)1対多ではなく1対1で人とつながる際の障壁をなくすというミッションに燃えています」と述べている。
同氏は、このサービスが新たな収入源として有名人に受け入れられているとも指摘する。このことはコロナ禍で特に魅力となっているが、同氏は収束後も「自分のリビングで稼げる」のは有名人にとってうれしいだろうと予測する。
このコンセプトからCameoを思い出す人もいるだろう(実際、Netflixのドキュメンタリー番組「Tiger King(タイガーキング)」に出演するCarole Baskin(キャロル・バスキン)氏は両方のプラットフォームに登録されている)。Cameoが米国を拠点としているのに対し、Memmoが設立されたのはスウェーデンのストックホルムで、ランドバーグ・トレソン氏によればMemmoの戦略はグローバルとローカルの両方を対象にしているという。同社は現在、スウェーデン、ドイツ、フィンランド、ノルウェー、英国、スペイン、イタリア、カナダで現地のマーケットプレイスを、そしてグローバルのマーケットも運営している。
同氏は「サッカーやバスケットボールのスターのような世界的な有名人から将来有望な地元のミュージシャンまで、あらゆる人を見つけられる場所にしたいと考えています。世界各地のユーザーが自分にとって最も関心の高い有名人を見つけられるようにするためにローカライズをしているのです」と述べた。
Memmoによれば、世界で10万以上のビデオメッセージが送信され、売上は2020年7月から2021年1月の期間に毎月50%ずつ増加しているという。
今回の資金調達ラウンドを主導したのはLeft Lane Capitalで、同社の創業者でマネージングパートナーのHarley Miller(ハーレー・ミラー)氏がMemmoの取締役会に加わる。他にはDelivery Hero共同創業者のLukasz Gadowski(ルーカス・ガドウスキ)氏、FJ Labs、DepopのCEOであるMaria Raga(マリア・ラガ)氏、Zillow共同創業者のSpencer Rascoff(スペンサー・ラスコフ)氏、Grouponの運営責任者だったInbal Leshem(インバル・レシェム)氏、Voi Technology共同創業者のFredrik Hjelm(フレドリック・イェルム)氏、UdemyのCEOだった Dennis Yang(デニス・ヤン)氏、Wolt共同創業者のElias Aalto(エリアス・アアルト)氏もこのラウンドに参加した。
ミラー氏は発表の中で「我々はMemmoが各地のマーケットにサービスを広げていくペースに感嘆しています。マーケットプレイスの流動性を得るにはローカライズが欠かせません。タレントや有名人がファンと深く関わりつつ自らの財産と知名度のギャップを収益化できるサービスは、コロナ禍でさらに明らかになったトレンドです」と述べた。
Left Lane Capitalの拠点はニューヨークだが、ランドバーグ・トレソン氏はLeft Laneのマーケットプレイスに関する専門性に特に期待が大きく、今回の投資は米国ですぐにサービスを開始することを意味するものではないと述べた。
Memmoはこれまでに1200万ドル(約12億7500万円)を調達した。今回調達した資金でライブビデオなどの新機能を追加する他、企業が有名人に依頼して社外向けのマーケティングや従業員の士気向上のためのプロモーションビデオを作るサービスを構築する予定だ。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Memmo.me、資金調達
画像クレジット:memmo
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(文:Anthony Ha、翻訳:Kaori Koyama)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/02/26/2021-02-25-memmo-series-a/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Anthony Ha,Kaori Koyama
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