米フィラデルフィア国際空港で、箱型のデリバリーロボットが稼働し始めた。新型コロナウイルス感染症対策として、人同士の接触機会を減らすことが目的だ。
空港内の飲食店から搭乗ゲート前まで配達
フィラデルフィア国際空港では、スマートフォンから空港内の飲食店にデリバリー注文できるシステム「OrderAtPHL」を、すでに運用している。
客から受けた注文の品を空港内の指定の場所に、配達員が徒歩で運ぶというのがこのシステムだが、2月22日から、これにロボット配達のオプションが加わった。
使われるロボットは米Piaggio Fast Foward社の製品「Gita(ジータ)」。最大40ポンド(約18kg)までの荷物を運べる、シンプルな箱型ロボットで、光学センサーやBluetoothを利用して人について回ることができる。
残念ながら独立して動き回ることはできず、配達員に先導されて走行するだけだが、注文した客は配達員と全く接触せずに品を受け取れる。
求められる非接触の受け取りオプション
「お客様が、注文品を受け取る時に、人とのやり取りをどの程度するのかを自分で選択する……それが、Gita(ジータ)のおかげで可能になりました」同空港のショップマーケティングとカスタマーサービスを担当するMegan O’Connell氏は、ニュースリリースの中でこう言っている。
ワクチン接種は開始されたものの、新型コロナウイルス感染症の収束(あるいは終息)にはまだ長い時間がかかるとする意見が一般的だ。フィラデルフィア国際空港では、今後も人との接触を望まない利用客が増え続けると考え、Gitaを導入したとのこと。
今回の導入は試験的な段階。今、利用客からのフィードバックを集めており、評判が良ければ本格導入に踏み切るようだ。
- Original:https://techable.jp/archives/149542
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:信人安谷
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