ゴルフ場整備車輌のToroが芝刈り機や雪かき機を自動運転化したLeft Hand Roboticsを買収

ゴルフ場などのスポーツ施設の管理機器や管理車輌を主に作っているToroが2021年3月第1週、大型芝刈り機や雪かき機のLeft Hand Roboticsを買収する意図を明らかにした(コロラド州のスタートアップを、Righthand Roboticsと混同しないように)。同社が作っているRT-1000は、広大な芝生を刈ったり歩道の雪かきができる自動運転車であり、Toroのラインナップと近いものがある。

Toroは、パーソナルやプロフェッショナルの芝刈り機とその他の造園用マシンで知られている企業だ。同社にはロボット技術の経験もあり、特に同社のiMowは、競合他社よりも10年か20年は進んでいるといわれている。でもその技術は、同社の製品全体には浸透していない。

Left Handの主製品はプロフェッショナルが対象だ。同社はすでに、新しい親会社の新しい製品分野といえるが、Toroのパーソナル芝刈り機の人気にあやかって当然のようにプロダクトの小型化を図るだろう。特にRT-1000は完全に自動運転のシステムで、さまざまな天候条件に適応できるよう設計されている。さらにコンパクトなバージョンを作ることができれば、多くのユーザーに強くアピールすることができるだろう(もちろん、合わせてコストも下げられれば)。

この買収が行われようとしているのと同じ時期に、大型農機のJohn Deereのような企業は独自のロボット化を進めようとしており、またiRobotのような専用機のメーカーもこの分野の探求を始めている。iRobotの芝刈り機は新型コロナウイルス(COVID-19)のために遅れたが、掃除機ロボットRoombaを開発している同社は、一般に進出が難しいとい言われている市場に自分たちはすでに風穴を開けたと信じている。

Left Handはこれまでに890万ドル(約9億6000万円)を調達している。この買収案件の詳細は、公表されていない。

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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Toro買収

画像クレジット:Left Hand Robotics

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(文:Brian Heater、翻訳:Hiroshi Iwatani)


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