<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
この冬、シュラフ(寝袋)を新調しました。ナンガの「オーロラライト 750 DX」。キャンプ道具の中ではかなり高価な部類に入るのですが、飛び降りたよね、清水の舞台。でも一度寝てみたら、躊躇していたことなんてどこかへ吹っ飛ぶ快適さ。ちょーあったけー!
冬用だからぼちぼちお休みかなと思いがちですが、春のキャンプ場も場所によっては朝晩かなり冷え込みます。標高の高い場所ならなおさら。もうちょっと使おうかと考えています。なにせここ数年、寒さにえらく弱くなりまして…。
と、そこでひとつ懸念が。
昨年から電車を使ったバックパックソロキャンプを始めたんです。もちろんこの春も行きたいなと思っています。むしろ平日の空いているキャンプ場で仕事したいと思っているぐらい。でもこのシュラフ、付属のスタッフサック(収納袋)に入れても、結構なサイズに。どうしよ…。
スタッフサックに入れた状態で、実測が約Φ20×38cm。なかなかの大きさです。これをバックパックに入れるのは正直厳しい。
でもよく考えると、ダウンシュラフなんて中はほとんど空気です。冬用なのでダウン量は750gとかなりのものですが、それでもキュッと圧縮すれば、なんとかバックパックに入るんじゃないか。
そこでいろいろ検討してたどり着いたのが、イスカの「ウルトラライト コンプレッションバッグ」。いろいろ調べてみると、登山系の方々には定番のアイテムの模様。ナンガのシュラフをイスカのバッグに入れるって、なんだか謎の背徳感はありますが…。
サイズはS、M、L、LLと4種類あったのですが、スタッフサックのサイズに最も近いMサイズ(4070円)を選びました。
■これ入る?大丈夫?
まずはサイズ確認。上から、サーマレスト「Zライト」、ナンガのスタッフサック、そしてイスカの「ウルトラライト コンプレッションバッグM」です。スタッフサックと比べると、細くて少し長いといったところ。
黒い部分は分厚く頑丈な、袋になっている青い部分は薄手のシリコンコーティングのコーデュラナイロンが使われています。
袋の径はスタッフサックより明らかに小さい。素材は「ウルトラライト コンプレッションバッグ」の方が少し厚くなっています。
そもそもダウンシュラフはかなり膨らむので、スタッフサックに入れるのだって結構大変。それを、さらに入り口が小さいバッグに入れる。これもしかして、サイズ選び間違えた? そんな不安を抱きつつ、とにかく入れてみることに。
ダウンシュラフの収納方法は単純明快。足側からとにかく突っ込んでいくだけです。化繊シュラフと違い中わたがちぎれる心配がないこと、そして毎度同じように折り畳むとダウンが偏ってしまう。だから、ただひたすら突っ込んで毎回ランダムに入れるのが正解です。
だいたい半分入ったところで、すでにバッグはパンパン。果たして全部入るのだろうか。
バッグをくるくる回しながら少しずつ少しずつ詰めていって…
なんとか入りました! はち切れんばかりのパツパツ具合。はたしてここからさらに小さくなんてできるんだろうか…。
とはいえ、ひとまずは入れられたことにホッとしました。
■比べてみると一目瞭然
さて、ここからが本番です。上下の黒い部分をつなぐストラップを絞って、小さくしていきます。
まずは4本あるストラップの対角の2本を同時にギュッと絞る。4本を1回ずつ絞った状態がこちらです。
中のシュラフがぎゅうぎゅうになっているのが、袋のシワから伝わってきます。各ストラップを同じぐらい絞ってもどうしても歪んでくるので、適宜袋を押してまっすぐに。そしてここからは1本ずつ様子を見ながらゆっくりと絞っていきます。
これ以上は無理っぽいところまで絞りました。思ったほど小さくなっていない気がしますよね。でもね、これかなり小さくなったんですよ。
▲(左)付属のスタッフサック(実測約Φ20×38cm)、(中)「ウルトラライト コンプレッションバッグM」圧縮前(実測約Φ18×47cm)、(右)圧縮後(実測約Φ18×32cm)
数値にすると大した違いじゃないと思いますが、太さは明らかにひと回り小さくなっていて、長さもかなり短くなりました。圧縮した状態なのでカッチカチです。
そして最も重要なバックパックとのサイズ感を確認します。
おぉ、横にして入った! これはイイ! 一番底の部分にスポッと収まると、残りの荷物のパッキングがかなりラクになります。
ここからさらに、テントを入れることを考えると、このぐらい余裕が出るのは助かります。
パンパンカチカチになっても、頑丈なコーデュラナイロンなうえに縫製もしっかりしているので、弾け飛びそうな不安は微塵もなし。圧縮方法もストラップをギュッと引っ張るだけと簡単。さすがは多くのユーザーから支持されているだけはある逸品です。
* * *
バックパックひとつにキャンプ道具を入れるとなると、いかにコンパクトにするかが重要になります。とはいえ、シュラフはキャンプを快適にするための最重要ギア。暖かくないて眠れない。眠れないとせっかくのキャンプがただの苦行になりかねません。そのための高機能高品質なダウンシュラフなわけですが、やはりサイズが問題でした。
それをコンパクトに持ち歩けるというのは、バックパックキャンパーにとっては本当にありがたい。でも後で知ったんですが、この「ウルトラライト コンプレッションバッグ」、大きめサイズを選んでも良かったみたいです。結局最後はギュッと圧縮するわけだから。それに大きいサイズにすれば、入り口が大きくなってシュラフを入れるのもラクになるし。
でもいいんです。バックパックの底にすっぽり収まった状態を見ると、きっとこれで良かったんだと思ってます。実際小さくなったしね。
さて今年の春はあと何回、このシュラフとバッグでキャンプに行けるかな。
そうそう、ダウンシュラフを家で保管する時は、ストリージバッグに入れてふんわり状態にしておくことをお忘れなく。
<文/円道秀和(&GP)>
【関連記事】
◆ぬくぬくで広々!モンベルのダウンシュラフで冬キャンプの睡眠が快眠に変わりました
◆キャンプを本格的に始めるのなら、まず買うべきたった2つのアウトドアギア
◆国産ダウン寝袋は永久保障!ナンガ「オーロラシリーズ」【アウトドア銘品図鑑】
- Original:https://www.goodspress.jp/reports/357919/
- Source:&GP
- Author:&GP
Amazonベストセラー
Now loading...