凸版印刷株式会社のグループ会社である株式会社ONE COMPATHは、地図アプリ「地図マピオン」に円で距離計測できる「円キョリマップ」機能を追加。
もともと「地図マピオン」に備わっていた同機能は、2020年11月のリニューアル時に割愛されたが、ユーザーからの復活を望む声を受け、使いやすさを改善して復活することとなった。なお、まずはiOS版のみの提供となり、Android版は順次開発中とのことだ。
復活した「円キョリマップ」
このたび復活した「円キョリマップ」は、地図上に描いた円で距離感を把握するのに便利な機能。地図上の切替アイコンをタップし、背景地図を「円キョリ」に切り替えると縮尺ごとに最適なサイズの円(10m~400km)が作成される。また、円周をドラッグすると円の大きさが変わるとともに、円中央にある距離の数値も変化する仕組みだ。
さらに、「情報パネル」の距離部分をタップして「距離を指定する」を選択するとキーボード入力による距離の指定も可能となる。
同機能の活用シーンとしては「範囲の把握・比較」「一番近い場所の検索」「災害などの範囲の把握」など。旅先などで距離感がわからないときは、自宅周辺などに描いた円と比較するとわかりやすいという。また、一番近くのコンビニやトイレを探したいときも現在地を中心とした円を描き見つけることができる。さらに、事件・災害時には現場周辺の影響範囲を円で推計することも可能なようだ。
複数の地図を収める「地図マピオン」
「地図マピオン」は「円キョリ」のほか、さまざまな地図に切り替えることができる。
例えば、高低差を表示することで坂道を把握できる「地形図」や、「街の範囲はどこからどこまでか」 に特化した「境界線マップ」、浸水リスクがある低位地帯を確認する「防災マップ」など、目的に応じた地図が見られるのが特徴だ。なお、すべての駅の名前がひらがなで表示される「えきのなまえ」も現在β版として提供中。
地図画面下部の「情報パネル」には最寄り駅と海抜を、画面上部には「スーパー」「公園」「駐車場」「コンビニ」といったカテゴリを表示し、直感的なリスク把握やスポット検索ができる仕様になっている。
ひとつのアプリで複数の地図が見られる「地図マピオン」は、多くのユーザーニーズを満たす地図アプリといえるだろう。今後は、「円キョリマップ」の背景に「境界線マップ」「防災マップ」など表示できる機能や、複数地点の円や同心円を描ける機能の追加を検討していくとのこと。
「地図マピオン」iOS版ダウンロードはこちらから。
- Original:https://techable.jp/archives/149827
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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