iPhoneのバッテリーの容量拡大と、膨張した場合に検知する特許取得

iPhone12 Pro Max battery
 
Appleが現地時間2021年3月11日、米国特許商標庁(USPTO)にて、iPhoneなどのデバイスに搭載されたバッテリー膨張した場合に検知する機構や、金属筐体を採用したより大きなバッテリーを搭載する特許を取得しました。

バッテリー容量拡大と安全性向上を実現する特許

AppleInsiderによれば、リチウムイオンバッテリーの筐体を小さくしすぎると、Samsung Galaxy Note 7で発生したようなバッテリーの膨張と破壊を招く危険があるとのことです。
 
したがって、バッテリーの小型化を実現するには、バッテリー膨張にも気を配る必要があるようです。
 
それらを解消し得る特許を、AppleがUSPTOにて取得しました。

安全に、バッテリー容量を拡大する特許

Battery Patent 1
 
Appleが取得した1つ目の特許には、上記図表1の、既存のバッテリーから、図表2の金属筐体を持つバッテリーにすることで、他の部品がバッテリーに接触しても破損する可能性が低くなると説明されています。
 
他の部品と近接させて配置することが可能になれば、バッテリーのサイズをぎりぎりまで拡大できるため、バッテリー容量増加につながるようです。

バッテリーの膨張を検知する特許

Battery Patent
 
2つ目の特許には、バッテリーが膨張した場合に検知するアイデアが記されています。
 
その方法は、バッテリー筐体とデバイスの本体フレームとの間にコンデンサーを配置し、両者の距離が縮まった場合の静電容量の変化をモニターすることで、膨張を検知しようとするものです。
 
それ以外にも、接触や圧力を検出するセンサーを用いるなどし、バッテリー膨張の検知に役立てようとする内容が記述されています。
 
Appleは日々、多数の特許を取得していますので、これらの特許を搭載したデバイスが登場するか不明ですが、実現した場合は駆動時間の延長と安全性の向上が両立されると期待されます。
 
 
Source:USPTO(1), (2) via AppleInsider
Photo:EverythingApplePro EAP/YouTube
(FT729)


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