Netflix(ネットフリックス)のオリジナル映画は2021年、アカデミー賞の35部門にノミネートされ、またもや他のハリウッドスタジオを寄せ付けない結果となった。
「Mank(マンク)」は作品賞、監督賞(David Fincher、デヴィッド・フィンチャー)、主演男優賞(Gary Oldman、ゲイリー・オールドマン)、助演女優賞(Amanda Seyfried、アマンダ・サイフリッド)を含む10部門のノミネートを獲得し、群を抜いていた。しかしだからといって、必ずしもこれがNetflix初の作品賞受賞作になるとは限らない。2019年には同社の「Roma(ローマ)」が同じく10部門にノミネートされ、最終的に3部門を受賞したが作品賞は受賞できなかった。また2020年は「The Irishman(アイリッシュマン)」が10部門にノミネートされたにもかかわらず、どの部門でも受賞できなかった。
「マンク」の他にも、Netflixの「The Trial of the Chicago 7(シカゴ裁判)」は作品賞や助演男優賞(Sacha Baron Cohen、サシャ・バロン・コーエン)など6部門にノミネートされた。また、オバマ夫妻の制作会社であるHigher Groundの作品「Crip Camp(ハンディキャップ・キャンプ)」が長編ドキュメンタリー賞に、「My Octopus Teacher(オクトパスの神秘:海の賢者は語る)」が長編ドキュメンタリー賞にノミネートされている。
一方でAmazon(アマゾン)は12部門のノミネートを受け、そのうち「Sound of Metal(サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~)」が6部門(作品賞を含む)にノミネートされた。「Borat Subsequent Moviefilm:Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan(続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画)」「One Night in Miami(あの夜、マイアミで)」「Time(タイム)」などもノミネートされた。またApple(アップル)は「Wolfwalkers(ウルフウォーカー)」(長編アニメーション部門)と「Greyhound(グレイハウンド)」(サウンド部門)で初めて2部門にノミネートされた。
もちろん、2021年は映画全般にとってストリーミング中心の年だ。新型コロナウイルスの大流行で世界中の映画館が閉館を余儀なくされたため、アカデミー賞は資格を得るために映画館で商業的に上映するという条件を一時的に破棄した。
アカデミー会員を含むおそらくほとんどの視聴者がこれらの映画をストリーミングで観たと考えて間違いないだろう。例えば最優秀作品賞にノミネートされ、最優秀ドラマ映画賞に輝いたゴールデン・グローブ賞の「Nomadland(ノマドランド)」は、Fox Searchlightによって劇場とHuluで同時に公開された。
アカデミー賞は太平洋時間4月25日午後5時にABCで放映される。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Netflix
画像クレジット:Prayitno Photography / Flickr under a CC BY 2.0 license.
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(文:Anthony Ha、翻訳:塚本直樹 / Twitter)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/03/16/2021-03-15-netflix-mank-oscar-nominations/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Anthony Ha,Naoki Tsukamoto
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