総務省は3月19日、令和2年度第3四半期(2020年12月末)の携帯電話契約数のキャリア別シェアなどのデータを公表しました。5G契約数は545万件で、iPhone12シリーズ発売前の前回から大きく増えています。
5G契約数が466万件の増加
総務省が公表した、2020年12月末時点の「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ」によると、携帯電話の契約数は1億9,113万件で、前年同期比4.6%のプラスでした。
このうち、LTE契約数が1億5,793万件で前年同期比6.4%増加し、5G契約数は545万件で2020年9月末時点の79万件から466万件増加し、約6.9倍に拡大しています。
なお、5G契約数にはLTEと5Gのどちらも使える契約が含まれています。
5G契約数の急激な伸びには、5Gに初対応したiPhone12シリーズが2020年10月〜11月に発売されたことが寄与していると考えられます。
大手3社のシェアは85.2%
移動系通信(携帯電話、PHS、WiMAXなどのBWAを合算)の契約数シェア(グループ別)は以下のとおりです。大手キャリア3社のシェアは合計85.2%と、大手3社が大半を占める状況が続いています。
楽天モバイルのシェアは0.8%で、前期比0.8ポイントの微増となりました。
- NTTドコモ:36.9%(前年同期比0.5ポイント減、MVNOへの提供を含めると42.5%)
- KDDI:27.4%(前年同期比0.3ポイント減、MVNOへの提供を含めると31.2%)
- ソフトバンク:21.4%(前年同期比0.4ポイント減、MVNOへの提供を含めると25.4%)
- 楽天モバイル:0.8%(前期比0.8ポイント増)
- MVNO:13.4%(前年同期比0.5ポイント増)
MVNOのシェアでIIJが楽天から首位奪う
MVNOの契約数は2,586万件で、前年同期比8.0%の伸びとなりました。
契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,604万(前年同期比7.9%増)、通信モジュールが731万(前年同期比10.6%増)と、前年同期比でプラス成長が続いています。
SIMカード型サービスの契約数シェアは以下のとおりです。インターネットイニシアティブ(IIJ)が、楽天モバイルを逆転しシェアトップを獲得しています。
- インターネットイニシアティブ(IIJ):14.4%(前期比0.5 ポイント増)
- 楽天モバイル:13.7%(前期比1.5 ポイント減)
- NTTコミュニケーションズ:11.3%(前期比0.3 ポイント増)
- オプテージ:8.7%(前期比0.1ポイント減)
- LINEモバイル: 6.7%(前期比0.3 ポイント増)
MNOから直接回線の提供を受ける一次MVNOサービスの事業者数は641(前年同期比49増)、MVNOから回線の提供を受ける二次以降のMVNOサービスの事業者数は835(前年同期比47増)でした。
大手3社の新料金プラン、MNP転出手数料無料化の影響は?
日本で人気の高いiPhoneシリーズが5Gに対応したことで、5Gの契約者数が大きく伸びたのが目立ちました。
各通信事業者のシェアは、大手3社の寡占状況が続いていますが、2021年3月にNTTドコモの「ahamo」、ソフトバンクの「LINEMO」、KDDIの「povo」といった新料金プランが提供され、注目を集めています。
有力MVNOも、mineoなどが大手キャリアの新料金プランに対抗した料金体系を導入するなど、各社の動きが活発になっています。
また、2021年3月末までには、MNPの転出手数料がWeb手続きなら無料化されるなどの動きにより、携帯電話業界の勢力図に変化があるのか、注目を集める状況が続きそうです。
Source:総務省
(hato)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-356018/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
Amazonベストセラー
Now loading...