ホンダの「CT125・ハンターカブ」をレンタルして出掛けたキャンプツーリング。テントや焚き火台などキャンプに必要なアイテムは、バイクパーツの老舗ブランドであるデイトナのものを使用しました。バイク乗りに向けて開発されただけに、キャンプツーリングにはいろいろと都合が良い仕上がりでした。
■ogawaと共同開発した信頼性の高いテント
筆者がバイクに乗り始めた頃は、マフラーやCDIなどカスタム(当時はチューニングと呼んでいました)パーツが有名だったデイトナですが、近年はバイクで出掛けた先で楽しむためのアイテム開発にも力を入れています。その代表がバイクキャンプ用のアイテム。今回はテントと焚き火台、テーブル、チェアを使ってみました。ツーリング向けに作られているので、どれもコンパクトでバイクに積んで行くのに適した作りになっています。
キャンプ初心者でも使いやすいように配慮したというだけあって、どのアイテムも組み立てが簡単。野外で説明書を開くことなく組み立てられるようになっています。
▼前室もしっかり広いツーリングテント
「ツーリングテント ST-II」(4万6200円)はogawaとのコラボで開発されただけに信頼性は折り紙付き。前室付きの構造ですが、直感的に張ることができました。
前室は奥行きが110cmあるだけにかなり広大。さすがにバイクを入れることはできませんが、ヘルメットやブーツなど荷物が多くなりがちなバイクツーリングではありがたい作りです。途中で雨に降られてしまった場合も、濡れたウェアやブーツなどをテント内に持ち込まずに済みます。
居住空間は幅150cm、奥行き220cmあり、大人2人と子ども1人が寝られる広さ。ソロキャンプではちょっと贅沢に感じるくらいのサイズでした。重量はポールまで含めて約3.9kg。メチャメチャ軽いというわけではありませんが、バイクに積んで行くには十分な軽さでしょう。
▼調理もできる焚き火台
今回使用したアイテムの中でも自信作とデイトナが胸を張るのが「ツーリングフラットグリル189」(4620円)という焚き火台。アウトドアメーカーの焚き火台は純粋に焚き火を楽しむものが多かったりしますが、こちらは荷物をできるだけ減らしたいバイクツーリング向けに開発されただけに、1台で調理もしやすい作りとなっています。
プレートを組み合わせる構造なので、こちらも組み立ては簡単。収納サイズは180×235×25mmとかなり薄くコンパクトになるので、ツーリングバッグの隅に押し込んでおくように持って行くことができました。
それでいて、作りはかなりしっかり。重さは約1.94kgとそれなりにありますが、その分安定していて、安心して焚き火が楽しめる。オートキャンプ向けの焚き火台はかさばるし、ウルトラライトな焚き火台では安心して調理はできないので、その中間的なツーリングには適した作りだと思います。
組み立て時のサイズは178×237×175mmなので、そこそこ大きめの薪も燃やすことができます。キャンプ場で売っているような薪もギリギリ入れられました。
大きめの薪を入れても安定しているので、クッカーなどをのせても不安はありません。網も付属しているので、焼き肉だって楽しめます。ただ塩コショウを振っただけの肉なのに、ツーリング先で食べるとなんでこんなに美味しいんでしょう? キャンプツーリングに行くなら、絶対楽しみたいメニューの1つですね。
▼テーブルやチェアもバイク向けの配慮が
キャンプに行くと想像以上に長い時間を椅子に座って過ごすことになります。なので、座り心地の良いチェアは必須アイテム。「コンパクトアウトドアチェア」(4400円)は125×370×120mmという収納サイズながら、耐荷重は120kgと耐久性は十分。
フレームの組み立てはよくあるタイプなので、これまた簡単。それでいて、座り心地は良くてリラックスした時間を過ごせます。重さは約980gと軽量というほどではありませんが、これもツーリングでの使用を視野に入れてのこと。布地やメッシュの部分は耐久性を重視して作られているので、バイク乗りにありがちな腰に下げていたカギなどを引っ掛けて裂けてしまうというトラブルを防いでくれます。
「コンパクトアルミテーブル」(3850円)は、展開時の天板サイズが400×340mm、高さ340mmとコンパクトながら耐荷重は40kgとダッチオーブンものせられるほど。ブラックアルマイトにヘアライン加工を施した天板は仕上がりもキレイで、キャンプはもちろんガレージなどでも使いたくなる雰囲気。このあたりは、さすがバイクパーツメーカーが手掛けただけのことはあります。
脚がしっかりしているので、耐荷重だけでなくアウトドアでの安定感もかなり高い。バーナーをのせて調理もしましたが、不安なく鍋を置けました。チェアとの高さのバランスも良く、これはぜひペアで持って行きたいところですね。収納時のサイズは120×430×100mmとコンパクトで収納袋も付属するのもありがたいところです。
* * *
最近、バイクで行くキャンプの人気が急速に高まっていますが、どんなアイテムを持って行くかは結構重要だったりします。かさばるテントやチェアはバイクに積むのに苦労します。そしてバイクに積んでいくのなら、コンパクトさは重要ですが、人力で運ぶわけではないので軽さはそこまで重要でなかったりします。デイトナのキャンプグッズは、バイク乗りが手掛けただけあってその辺のバランスが優れていました。こういうアイテムを揃えると、キャンプツーリングに行く気分も高まりそうです。
<取材・文/増谷茂樹 写真/松川 忍>
増谷茂樹|編集プロダクションやモノ系雑誌の編集部などを経て、フリーランスのライターに。クルマ、バイク、自転車など、タイヤの付いている乗り物が好物。専門的な情報をできるだけ分かりやすく書くことを信条に、さまざまな雑誌やWebメディアに寄稿している。
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/361519/
- Source:&GP
- Author:&GP
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