エンジン真っ青の鬼加速!電動バイクはエコだけが能じゃない【再びバイクにハマる理由】

【特集】再びバイクにハマる理由

電動バイクは、スクータータイプの街乗り “エコ推し” モデルのイメージが強いが、近年その状況は変わりつつある。趣味バイクの王様と言われるあのハーレーが、電動バイクをリリースしたのだ。のんびりドコドコ走るイメージとは真逆のスポーツ性抜群の「LIVEWIRE」を中心に、走りの電動バイクを紹介する。

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郵便配達業務で使用するバイクが一部電動となるなど、EV化の波がバイクにも…と報じられているが、現状はまだまだというのが実状。その中で電動ロードスポーツモデルを世界に先駆けて量産市販化したのがハーレーだ。

心臓部には高電圧バッテリーを搭載し、最大航続距離は約235kmと、近場のツーリングなら充電不要。高速道路のような回生ブレーキによる充電が見込めない定常走行でも、最大152kmの走行を可能としている。

一方走りの方はスーパースポーツ級の加速を実現。たったの3秒で100km/hに達するなど、フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーに匹敵する加速性能を備えている。

ハーレーといえばVツインのサウンドだが、“らしさ”もしっかり残されている。無音をアピールしがちなEVだが、モーター軸を変化させる際に発する音をモーターケースに反響させることで、ジェット戦闘機のような音を発するなど、新たなH-Dサウンドを奏でている。

また、走りを楽しむことにおいては超一流とあって、カラータッチスクリーンでライドモードを自由に切り替えできるなど、最新技術を活用しつつライダーメリットに昇華させている点もハーレーならではと言えよう。

■スポーツ性抜群電動バイク

▼たった3秒で時速100kmに到達!

HARLEY-DAVIDSON
「LiveWire」(349万3600円)

発進時から最大トルクを発揮する電動の強みを活かし、0→100km/hの到達時間がわずか3秒というダッシュ力はスーパーカー並。パワーのみならず、倒立フォークやラジアルマウントキャリパーなどの装備面の充実もポイントで、車体の完成度はピカイチ。運転には大型自動二輪免許が必要だが、道路運送車両法では軽二輪扱いとなるため車検は不要。

▲15.5kWhのリチウムイオン高電圧バッテリーを電源とするパワートレイン。クラッチやシフトチェンジ操作は不要

▲充電方式は普通充電(J1772)に加え、急速充電規格CHAdeMO(チャデモ)にも対応。約40分で80%チャージできる

▲慣性計測ユニット(IMU)が車体のリーン角や加減速を検知し、出力やブレーキを電子制御。タイヤの空転やロックを軽減する

▲7つのライドモードを自由に選択できるタッチパネル。スマホと接続すればナビアプリなども使用できる

 

▼バイク界の“テスラ”が電動二輪市場に殴り込み

ZERO MOTORCYCLES
「Zero SR/F」(291万5000円)

“バイク界のテスラ” の呼び声高いシリコンバレーのベンチャー企業、ZERO MOTORCYCLES。SR/Fは自社製14.4kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを、軽快なトレスフレームにみっちみちに積み、600ccスポーツと同等の110ps、最大トルクは1000ccを凌ぐ190Nmを発生。公表値は最高速200km/h、最大航続距離259km。

 

▼過激さより信頼で勝負!EV黎明期に出た先駆者

BMW
「C EVOLUTION」(159万円)

欧州にて2014年に発売、大手では先駆けとなった大型電動車。’17年に日本上陸を果たすと、警視庁の白バイとして採用されるなど着々と信頼を積み重ねてきた。同社の四輪EV「i3」の技術を用いたバッテリーは、最新式では航続距離を100→160kmに延長。最高速は129km/hに抑えるも、鋭い加速を披露。トラクションコントロールも備える。

 

■お手軽スクーターもオススメ

▼カワeデザインがNEWカラーに!

YAMAHA
「E-Vino」(25万9600円)

その愛くるしいまん丸お目々のスタイルは、お笑い芸人の出川哲朗さんが充電しながら日本中を走るTVバラエティでもお馴染み。68kgの軽量ボディは取り回しが容易で、近所への買い物などにうってつけ。実はあまり知られていないが、一時的にパワーUPするブーストボタンを備え、加速時や登り坂ではこの “Bダッシュ” が重宝する。

※2021年3月5日発売「GoodsPress」4月号掲載記事をもとに構成しています

>> 【特集】再びバイクにハマる理由

<文/青木タカオ>

 

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