音楽ストリーミングサービスのSpotify(スポティファイ)はパーソナライズされたプレイリスト「On Repeat」にスポンサーシップ広告を導入する。2019年に提供が始まったユーザーのお気に入りの曲を特集するこのプレイリストは、Spotifyで2つめのスポンサーシップ広告が導入されたパーソナライズプレイリストとなる。Spotifyのフラッグシッププレイリスト「Discover Weekly」が1つめで、2019年に広告が入るようになった。
スポンサーシップはSpotifyのSponsored Playlis広告プロダクトを通じて可能だ。ブランドがSpotifyの無料ユーザーにオーディオ、ビデオ、ディスプレイ広告メッセージで販促できるというもので、広告主は「エンド・ツー・エンド」のエクスペリエンスにできる、とSpotifyは話す。
またSpotifyの最も熱心なユーザーにリーチするチャンスをブランドに提供している。
例えば「Discover Weekly」をスポンサーシップ広告対応にしたとき、Spotifyはこのプレイリストを聴くユーザーはプレイリストを聴かなかった人の倍以上ストリーミングしたと指摘した。同様に「On Repeat」はユーザーが最も頻繁に流した音楽に的を絞っているため、Spotifyをより頻繁に利用するユーザー向けのサービスだ。
2019年9月の立ち上げ以来「On Repeat」のプレイリストは世界で120億ストリームに達したとSpotifyは話す。ファンはまたプレイリスト再生に7億5000万時間を費やし、Bad Bunny、The Weeknd、Ariana Grandeといったアーティストが「最もリピートされた」再生リストの上位にくる。
Spotifyは現在、数多くの広告入りプレイリストを提供しているが、パーソナライズされたプレイリストでは「Discover Weekly」を除き、ほぼ広告禁止だった。パーソナライズされたプレイリストはかなり価値の高い財産であり、Spotifyは同社のアルゴリズムで動くストリームコレクションへとユーザーを誘導する。Spotifyはアプリで拡大し続けている「Made for You」ハブにそうしたコレクションを整頓している。そこではユーザーは「Discover Weekly」と、ジャンルやアーティスト、年代、ニューリリース、お気に入り、提案などによって整頓されたコレクションの間を行ったり来たりできる。
「On Repeat」にスポンサーシップを導入することで、北米や欧州、南米、アジア太平洋を含む30のグローバルマーケットのブランドはSpotifyのもう1つの最大のパーソナライズされた財産を所有できるようになる。
このスポンサーシップを活用する最初の米国の広告主はTurboTaxで、プレイリストのパーソナリゼーションの要素とユーザーエンゲージメントが広告を出す理由の1つだとした。
「音楽のように、税金も一長一短です。納税に関する状況は人によって異なり、それぞれのニーズは異なります」とTurboTaxのマーケティング担当副社長Cathleen Ryan(キャスリーン・ライアン)氏は述べた。「消費者に当社の存在をアピールし、税務申告をするときに必要とする専門性をTurboTaxで利用できると示すために、Spotifyの熱心なリスナーへのコネクションを使います。TurboTaxが提供するツール、ガイダンス、専門性について知ることができるよう、Spotifyでは正しいオーディエンスにリーチしてターゲットとすることができます」と付け加えた。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Spotify、広告
画像クレジット:Bryce Durbin
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/04/06/2021-04-05-spotify-opens-a-second-personalized-playlist-to-sponsors-after-discover-weekly-in-2019/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Sarah Perez,Nariko Mizoguchi
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