中国、スマートフォン市場がパンデミック前の水準まで回復

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大手海外メディアReutersは現地時間4月12日、中国における3月のスマートフォン出荷台数が増加し、新型コロナウイルス感染症のパンデミック前の水準まで回復したと報じました。

対前年比で大幅増

Reutersは、中国国営のシンクタンク、中国情報通信研究院(China Academy of Information and Communications Technology, CAICT)の発表を引用し、3月のスマートフォン出荷台数が3,550万台に達し、対前年比で67.7%増加したと報じました。
 
海外Apple関連メディアの9to5Macによると、3,550万台という数字は2019年と同等の水準となっており、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが発生する以前のレベルまで市場が回復した模様です。
 
2021年2月の出荷台数は前年比で大幅に減少していましたが、2021年3月には2020年3月の2,100万台、2021年2月の2,130万台と比較して大幅に増加しました。

今後の課題は半導体不足か

2020年初めの新型コロナウイルス感染症のパンデミックの影響により、中国の消費者経済が停滞し、スマートフォン市場も大きな影響を受けましたが、その後の経済回復とともに市場も回復に向かっています。
 
しかしながら、世界的に半導体が不足しており、MacBookやiPadの製造への影響が懸念されるなど、様々な業界で半導体不足が深刻化しています。
 
半導体不足については2020年12月頃に顕在化し、予測以上の需要が発生したことや、半導体工場の計画外停止、米中貿易戦争等が原因とみられており、供給不足解消については未だ先行きが不透明な状況です。
 
世界有数の巨大市場に成長した中国のスマートフォン市場が、今後も成長を維持できるのか、要注目です。
 
 
Source:Reuters via 9to5Mac
Photo:BriYYZ / flickr
(seng)


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