ピザをネットで注文し、自宅まで配達してもらうことはすでに世界中で日常茶飯事となっている。それをテクノロジーでさらに進化させたサービスが米国ヒューストンで始まった。
世界最大のピザーチェーン、Domino’sは4月12日、無人自動運転車両を使ったデリバリーを開始すると発表した。
NuroのR2を活用
Domino’sの無人デリバリーにはNuroの自動走行車両「R2」を活用する。R2はドライバー席もない小型車両。360度カメラやセンサーを搭載し、完全自動で走行する。米運輸省から公道走行の承認を得た初の自動走行車両で、グローサリー配達などにすでに活用されている。
今回ピザデリバリーに使われるR2の車体にはDomino’sのロゴがあしらわれ、まずはヒューストンのウッドランドハイツ店からの配達に投入される。
R2による配達を利用できるのはウェブサイトからの注文のみで、時間や曜日も限定される。客は精算を済ませたのちに配達オプションでR2を選択できる。
配達状況のリアルタイム追跡も
R2での配達を待つ間、客はGPS経由でR2の居場所を追跡することが可能だ。そして到着時にはテキストで客のスマートフォンにお知らせが届き、注文した品を回収するのに必要なピン番号もテキストで案内される。
客がR2の車体に付いているタッチスクリーンでピン番号を入力するとドアが空き、中のピザを回収できるという仕組みだ。つまり注文から商品受け取りまで完全にコンタクトレスで、利便性に加え、他人との接触をなるべく減らしたいという新型コロナウイルスパンデミック時代の需要に応えるものでもある。
R2による今回の配達はまだテストという位置付けだが、顧客からのフィードバック次第ではそう遠くない将来、サービスエリア拡大ということも視野に入ってきそうだ。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/152725
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi
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