東急線区間を含むPASMO定期券で利用できるサブスク「TuyTuy」

東急株式会社は、2021年5月12日~7月31日の期間、東急線区間を含むPASMO定期券を持っている人に、多様なサービスを提供するサブスクサービス「TuyTuy(ツイツイ)」の第1期実証実験を実施する。

今回は、モバイルバッテリー・電動マイクロモビリティ・傘のシェアリングサービスやパンの定期便サービス、花の定額制サービスなどさまざまなサービスを提供。対象者は、5月・6月は無料で、7月は月額500円(税込)で利用可能となるようだ。東急は、「TuyTuy」を通じ、定期券保有の新たな付加価値を提案していく。

「TuyTuy」とは?

「TuyTuy」は、ユーザーが「ついつい」利用したくなるような各種サービスを集めた月額制のサブスクサービス。「TuyTuy」の目的が、東急を主体として2021年1月13日~4月28日で実証実験を行っている「DENTO」の目的のひとつ「定期券保有の新たな付加価値開発」と重なることもあり、「TuyTuy」のメニュー開発には「DENTO」の購買・利用データを活用しているようだ。

「TuyTuy」の利用するにはまず、LINEの「TuyTuy」公式アカウントから会員登録し、月額決済を行う。すると毎月各種サービスのクーポンコードが配布される。ユーザーは利用したい各種サービスのアプリダウンロードや会員登録をして、配布されたクーポンコードを利用することで、一定回数無料・割引などの特典を受けられるという。

対象となるのは、申し込み時点で有効な東急線区間を含むPASMO定期券(通勤定期券・通学定期券・世田谷線定期券)、モバイルPASMO、Apple PayのPASMO、一体型PASMOを保有している人。今回の実験では、5月・6月は無料のため5月に登録してなおかつ6月1日時点で対象となった人には自動的に6月分のクーポンが配布される。7月分のクーポンは、7月1日以降、クレジットカード決済による有料会員登録が完了次第付与されるようだ。

6つのサービスを提供

では、第1期で利用可能なサービスを紹介しよう。

まずは、株式会社Luupの次世代電動シェアサイクル「LUUP」。1ヶ月に5回(1回30分)まで無料で首都圏約300ポートの小型電動アシスト自転車を利用できる。

次に、株式会社Nature Innovation Groupが運営する傘シェアリングサービス「アイカサ」。傘スポットで傘を借り、好きな傘スポットに返却できるというサービスだ。ユーザーは、何時間でも何度でも同時に2本まで傘が使い放題となる。

そして、東京電力エナジーパートナー株式会社のモバイルバッテリーレンタルサービス「充レン」。レンタル1回につき翌日の24時までの利用なら期間中何度でも使い放題となる(LINEでの利用の場合)。ちなみに、「アイカサ」と「充レン」は2019年に業務提携し、一部共同ブースにて展開しているようだ。

そのほか、株式会社パンフォーユーのパンの定期便サービス「パンスク」や株式会社日比谷花壇の花の定額制サービス「ハナノヒ」、不定期配信の東急線全線一日乗車券「TuyTuy ワンデーパス」も利用可能となる。

「TuyTuy」のサービスの特性により、各種サービスのアップデートがそのまま「TuyTuy」のアップデートにつながるのも面白いポイントだろう。例えば、「LUUP」は、2021年の春から夏にかけて小型電動アシスト自転車に加え電動キックボードなどの導入も予定しているようで、第2期以降の検証あるいは本格提供時に「LUUP」が参画している場合はそれが実現しそうだ。

PR TIMES(東急株式会社)
PR TIMES(株式会社Luup)
PR TIMES(株式会社Nature Innovation Group)

(文・Higuchi)


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