App StoreやGoogle Play ストアのようなアプリ配信プラットフォームの独占状態について審議しているアメリカ議会上院の司法委員会にAppleと対立している企業の幹部が証人として呼ばれました。その公聴会で各社の幹部はAppleを半競争的と非難しています。
Spotify、Tile、Tinder
上院司法委員会の公聴会に呼ばれたのはSpotify、Tile、Match（Tinderを運営）の幹部（もしくはその法定代理人）です。各社ともに過去にAppleと対立した経緯があり、対立が裁判や議会での告発などに発展したケースもあります。今回も各社の幹部たちが口を揃えてAppleは反競争的だと非難しています。
Spotifyは月額定額制の音楽配信サービスでAppleと激しく競争しており、常にAppleの独占的な行動を非難してきました。今回の証言でも「App Storeの規約がサードパーティーに不利な条件となっており、Appleのサービスが優位に立つことを助けている」としています。
またマッチングアプリであるTinderを運営するMatchの法定代理人も「ユーザーの安全性確保についてAppleと合意できなかったことで、アプリの更新が拒否された」とし、Appleがアプリの審査を通してサービスの存続に影響力を行使できることを指摘しました。
紛失防止タグを長く販売するTileもAppleとの関係はあまり良くありません。これまで「探す」アプリやUWB（超広帯域通信）をTileなどのサードパーティが利用することができない状態が続いていました。Appleは自社製品（AirTag）発売と同時に他社製品にもこれらを解放しましたが、これはTileの築いた市場をAppleがそのまま引き継ぐための半競争的な行動だとしています。
Apple側もコンプライアンスの責任者が公聴会に出席し、App Storeの手数料の安さ、ユーザーの個人情報や安全を守ることの重要性などについてこれまで通りの主張を繰り返しました。
Source:AppleInsider
(KAZ)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-362829/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania
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