ゲーミフィケーションを活用したコネクテッドローイングマシンのErgattaが約32.8億円を調達

世界が今よりも正常な状態に戻る第一歩を踏み出している中、大きな問いが残っている。我々の日常はこの先も完全に変わっていくのか、ということだ。この問いが最も大きく存在するのはフィットネスだ。家庭用コネクテッドマシンはこの1年で急激に変化したが、ジムが安全に再開したらこの業界はどれほど衰退するのだろうか?

最も可能性の高い答えは、長期的には成長が止まるだろうということだ。しかし投資家たちは今もこの分野に対して、大手となったPeloton、Mirror、Tonal以外にも成長の可能性が大いにあると見ている。ニューヨークに拠点を置くErgattaはこの追い風の恩恵を受けた企業としては最も新しく、米国時間4月28日に3000万ドル(約32億8000万円)のシリーズAを発表した。

このラウンドを主導したのはAdvance Venture Partnersで、Greycroft、Fifth Wall、Gaingels、GGV CapitalのHans Tung(ハンス・タン)氏が参加した。2020年7月に実施した500万ドル(約5億4500万円)のシードラウンドと合わせて、Ergattaの調達金額の合計は3500万ドル(約38億2500万円)となった。Ergattaは、調達した資金で同社プラットフォーム上の新しいコンテンツ、競争機能、ソーシャル機能を開発するとしている。

Ergattaのハードウェアはローイングマシンだ。米国産の桜の木で作られたマシンは、他の多くの家庭用ワークアウト機材よりも確かに温かみがある。工業機械のような大きな機材を寝室に置きたくない人にとっては好ましい。コンテンツはというと、同社のプラットフォームはゲーミフィケーションを活用したエクササイズコンテンツがメインとなっている。Y Combinatorが支援しているアーリーステージのAvironに似たアプローチだ。

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Ergattaの共同創業者でCEOのTom Aulet(トム・オーレット)氏は資金調達に関する報道発表の中で「我々は、インストラクターではなくゲームと競争を活用するデジタルフィットネスコンテンツの新しいパラダイムを構築しています。我々のミッションは、1人ひとりを把握して各自のフィットネスレベルに応じてパーソナライズされた魅力のあるプログラムを作り、ずっと継続できるフィットネスの習慣を推進することで、毎日のフィットネスをメンバーの方々に提供することです」と述べた。

Ergatta Rowerは2200ドル(約24万円)で、他のユーザーとの競争やゴールを目指すワークアウトが表示されるタッチスクリーンを備えている。

カテゴリー:ヘルステック
タグ:Ergatta資金調達フィットネス

画像クレジット:Ergatta

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(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)


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