スマートスーツケースの開発と販売を手がける仏スタートアップのKabutoが、米国時間6月2日に新しいスーツケースの販売を開始した。Kabuto Trunkという製品名で、同社製品ではこれまでで最も大きいスーツケースだ。他社のスマートスーツケースとは異なり、単にバッテリーを内蔵しただけではない。
特徴的なのは、スーツケース上部に指紋読み取り装置があることだ。最大10個の指紋を登録できる。登録した後はスマートフォンの指紋読み取りと同様に、装置に指を当てるとスーツケースのロックが解除される。
つまり、ファスナーのロックが解除される。他の人がスーツケースを使っているときやバッテリーが切れているときは、従来のスーツケースと同様に鍵で開けられる。
Kabuto Trunkはハードシェルのデザインで容量は95リットルだ。金属製のベアリングホイールとタイヤを備える。バッテリー容量は1万mAhか2万mAhのどちらかを選べる。バッテリー容量が大きくなると重くなるので、どちらを重視するかを考えて選ぶことになる。
磁石でスーツケースに取り付けるバックパックを一緒に購入するオプションもある。旅行を考慮してデザインされたバックパックの容量は9リットル、マチを2倍に広げられるようになっていて広げると18リットルになる。
現在はKickstarter価格でスーツケースが729ドル(約8万円)、バックパック付きが1059ドル(約11万6000円)となっている。Kickstarterのキャンペーンが終了したら価格は引き上げられる予定だ。
これまでのKabuto製品と同様に、万人向けではない。普通のスーツケースより高めの価格だ。しかし重要なものを収めるための特別な方法を求める人もいる。KabutoはこれまでにFrédéric Mazzella(フレデリック・マゼラ)氏、Michel & Augustin、Bpifrance、Fabien Pierlot(ファビアン・ピエルロ)氏などから90万ユーロ(約1億2000万円)を調達した。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Kabuto、スマートスーツケース、クラウドファンディング、フランス
画像クレジット:Kabuto
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(文:Romain Dillet、翻訳:Kaori Koyama)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/06/03/2021-06-02-kabuto-releases-a-larger-version-of-its-smart-suitcase/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Romain Dillet,Kaori Koyama
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