【特集】ニューノーマル家電
自宅で過ごす時間が増加したことで、家で食事を作る回数も増えている。食材はまとめ買いが当たり前となり、冷蔵庫も大容量モデルに注目が集まっている。せっかく買い換えるなら、冷蔵・冷凍機能が進化した最新冷蔵庫を選びたい。日々の料理がグッとラクになるはずだ。
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■自分のライフスタイルにあわせて冷蔵庫を選ぶ
まとめ買いが当たり前となり、冷蔵庫はたくさんの食材を入れられる大容量タイプが人気だ。ただ、冷蔵庫を大きくしたくてもキッチンのスペースは限りがある。設置場所であきらめている人は、ぜひ最新冷蔵庫をチェックしてほしい。技術の進化により、断熱材などが薄くなり、10年前と比較すると同じサイズでも容量は大幅にアップしているからだ。
サイズも選択肢が増えている。従来は大容量といえば幅68.5cm以上がメインだったが最近は横幅が65cmでも540Lと、コンパクトなサイズでたっぷり保存できるタイプも登場している。
また、鮮度保持機能も大きく進化している。完全には凍らない温度で、肉や魚、作り置きなどを長持ちさせる微凍結などの機能が充実しており、解凍する手間が必要なく、すぐに調理を始められる。足がはやい野菜も湿度コントロールなどで長期保存が可能となり、フレッシュな野菜を味わえるようになった。
冷蔵庫選びはライフスタイルに合わせることが大事。野菜がメインなのか、冷凍食品が多いのか、作り置きをするのかで選び方が変わる。各モデルによって特徴が異なるので、置き場所と性能のポイントを見据えじっくり選んでほしい。
家電プロレビュアー・石井和美さん
家電をレビューするため「家電ラボ」を開設、小物家電から冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行っている。製品レビューや家電についての解説はWEB、雑誌、ラジオ、テレビなどで発信している。ライター、家電コメンテーター
1. 上段までサッと手が届く業界最薄の奥行63cm
シャープ
「プラズマクラスター冷蔵庫 SJ-MF46H」(実勢価格:25万5490円前後)
平均奥行65cmのシステムキッチンや食器棚と並べてもスッキリと設置できる、薄い冷蔵庫です。取り出しにくい上段奥の食品も見渡しやすくなり、取り出しもカンタン。食品の使い忘れを防ぐことにも役立ち、食品ロスを抑えられます(石井さん)
奥行薄型設計とインテリアに調和しやすいデザインを採用し、出っ張りを抑え、スッキリと美しいキッチン空間を演出できる。奥行を薄型化したことで庫内が見渡しやすくなり、食品の使い忘れや買い物のムダを防ぐことにも役立つ。週末のまとめ買いや作り置きに便利な2段構造のチルドルームを搭載しており、上段の「うるおいチルド」のほかに低温制御を実現した下段の「作りおき急冷」が搭載された。菌の増殖を抑えて食品の鮮度を保つことができる。
▲「うるおいチルド」の下にある「作りおきルーム」は、作り置きした料理を冷凍ではなく冷蔵で保存したいというニーズに応え、約-2℃~0℃の低温制御での保存を実現
▲かがまずに野菜を取り出せる横幅ワイドの真ん中レイアウト「雪下シャキット野菜室」を搭載。高さが異なる4つのエリアに、小物・大物野菜をすっきりと収納可能
2. 解凍いらず!「微凍結パーシャル」が便利
パナソニック
「NR-F607HPX」(実勢価格:34万6220円前後)
微凍結パーシャルは、半分凍ったような状態ですぐに使えるから、朝の忙しい時間でもストレスがありません。お弁当をすばやく冷ます「はやうま冷却」もおすすめ!(石井さん)
大容量600Lで、使いやすさと大容量を追求した冷蔵庫。パナソニックの冷蔵庫はコンプレッサーが上部にあるため、下段引き出し(野菜室・冷凍室)は奥行きがあり大容量。100%全開でき、整理しやすい引き出しとなっている。
▲冷蔵室にある「微凍結パーシャル」は、約-3℃の低温で食材別に約7日から最長約14日まで新鮮に保存OK。解凍の手間がなく、時短調理も可能
3.コンパクトで大容量幅。65cmで驚愕の540L
日立
「HX タイプ R-HX54R」(実勢価格:28万4010円前後)
冷蔵室は高い湿度を保っているので、一時保存のサラダはラップなしでも乾燥を抑えてくれます。しっかり冷えた状態で、シャキシャキなままで保存できて美味しいですよ!(石井さん)
高性能な断熱材の採用などの薄型設計で、コンパクトかつ大容量を実現。冷蔵室は少し低い温度(約2℃)と高い湿度が特徴の「まるごとチルド」を搭載している。冷蔵室全段をチルドとして使えるので、食品の鮮度長持ち。
▲食材を冷蔵室の棚のどこに置いても「まるごとチルド」で食品の菌の繁殖を抑え、週末に作り置きした料理も、おいしく保存できる
4. 冷凍なのに解凍いらず、面倒な小分けや解凍も不要
三菱電機
「MR-WXD60G」(実勢価格:30万933円前後)
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は食べる分だけサクッとはがせるから、冷凍前の小分け作業が不要。「氷点下ストッカーDA.I.」など、使いたいタイミングに合わせて保存スペースを使い分けると便利!(石井さん)
氷点下なのに凍らない過冷却現象を応用した三菱独自の技術で、肉や魚を生のままおいしく長く保存できる「氷点下ストッカーDA.I.」搭載。また「切れちゃう瞬冷凍A.I.」なども人気で、下ごしらえや日々の調理がラクになる冷蔵庫。
▲人気の機能「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は、肉や魚を約-7℃で凍らせて約3週間保存できる。冷凍状態でも使いたい分だけサクッと切れる
5. 最上段の奥に手が届くクラス最薄の奥行
アクア
「AQR-TZ42K」(実勢価格:19万9800円前後)
冷凍室は大容量ですが、引き出し式で整理しやすく、無駄なくたくさん入れられます。また、AQUA独自技術の「おいシールド冷凍」で食材の霜付きや乾燥を防いでくれるので美味しく冷凍できますよ(石井さん)
クラス最薄の奥行き63.5cmで食材を取り出しやすい。146Lの大容量冷凍室は6つのボックスに分かれており、食材の大きさや用途によって使い分けることができ、庫内の整理が簡単にできる。
▲スペースが広く使えるだけでなく、カウンターのラインも揃いやすい快適な「うす型設計」。奥まで見渡しやすく、食材の出し入れがカンタン
※2021年6月6日発売「GoodsPress」7月号40-41ページの記事をもとに構成しています
<文/石井和美>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/380958/
- Source:&GP
- Author:&GP
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