2021年6月、株式会社シーテックヒロシマ(以下、シーテックヒロシマ)が設立されました。
本法人は広島県主催のアクセラレーションプログラム”HIROSHIMA SANDBOX D-EGGS プロジェクト”に参加していた有志団体「チーム 海が好きじゃけぇ」のメンバーが中心となって結成。一体どのような組織なのか、詳しく見ていきましょう。
海の共通課題である「フジツボ」とは?
みなさん、フジツボって、聞いたことがありますか? フジツボは富士山状の石灰質の殻をもつ固着動物。一度くっついたら離れにくい、密集して生息するといった特徴を持つため、船底などに付くと運転停止などの大きな被害が生じることが危惧されています。
同社が提供するフジツボ除去システムは、画像解析技術とエジコンピューティングを搭載した自立制動型の水中ドローンを利用。これまではダイバーが目視・手作業で行ってきたことを代替できます。水産業の肉体的負荷は大きいもの。高齢化が進み、事業運営に課題を抱いている事業者の肉体的負荷はもちろん、コストも削減することが可能です。
海に関わるすべての産業をアップデート
シーテックヒロシマは、フジツボ除去を切り口に、海をデータ化していくことで、海に関わるすべての産業をアップデートすることが主目的だといいます。メンバーは、幅広い世代の、様々な経験を持つ人たちが結集。水産事業者へのデジタル技術導入支援やSDGs(持続可能な開発目標)の浸透にも取り組みます。
上記サービスを通じて詳らかにされる海の課題をデータ化・集積・解析することで、プラットフォーム「Seatec HIROSHIMA」を構築。広島を海洋テクノロジーの一番地にすることを目指します。
(文・和泉ゆかり)
- Original:https://techable.jp/archives/157224
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:izumiyama
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