<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
たぶん4足目か5足目か。ひさしぶりに「ナイキ エア フォース 1」を買いました。3~4年ぶりぐらいかも。
夏に履く白いスニーカーが欲しいなと思ってネットをぷらぷらしていて見つけた「ナイキ エア フォース 1 クレーター フライニット」(1万3200円)。そういえば数年前、街でニットアッパーの「エア フォース 1」を履いている人を見かけて欲しくなり、いざ買おうとしたら売り切れだった記憶が…。今回は無事買えました。
スタンダードな「エア フォース 1」って重いですよね。履き心地もハイテク系と比べたらまぁ…。でも、1982年の発売以来ほぼ変わらずなわけだから、それは当然の話です。
そんなことを言いながらも、なぜかつい買っちゃうんです。そういうスニーカーってありませんか? コンバースの「オールスター」とか、アディダスの「スタンスミス」とか。常に持っているわけじゃないけれど、一度履き始めるとカカトが磨り減ってミッドソールが見えるまで履き潰す。その後は他のスニーカーに行くんだけど、数年後にまた買ってしまう。「エア フォース 1」って自分にとってはそういう存在。
でもね、このフライニットの「エア フォース 1」を手にした時はビックリしました。とにかく軽い。ニットアッパーだから涼しそうで夏にいいなと思ってたんですが、これは想定外でした。
ソールも軽いんですよ。全体の重さはスタンダードな「エア フォース 1」の半分ぐらいな感覚。アッパーだけ見て即買いしたけど、これはうれしい誤算です。
■実はサステナビリティ
このモデル、最大の特徴はやはりフライニットのアッパーです。
▲中から指で押してみた
ニットとはいえ、ランニングシューズのようなパフォーマンス系スニーカーとは違いビヨンビヨン伸びるタイプではありません。生地はそこそこ厚みがありしっかりしている。だから、通気性は良くしつつカタチはキープしてくれそうです。
そしてところどころに、「エア フォース 1」らしくレザーがあしらわれています。
▲サイドのスウッシュはレザー
▲ヒールはスウェード。NIKEやAIR、スウッシュはエンボスのように凹まして表現
▲いつもは金属製のシューレースプレートもレザーに
感心したのはアッパー全体のデザイン。「エア フォース 1」といえば、3枚のパネルを組み合わせたサイドや、ポコポコ穴が空いたフロント上部のレザーが見た目の特徴になっています。それを、ニットの織りを変えたり、ほんのりグレーの糸を混ぜたり、高さを変えたりすることで表現しています。
▲少し盛り上がっている部分はほんのりグレー
▲見る角度を変えたり光に当てたりすると違いがよく分かる
こういう芸の細かさがあるからこそ、アッパーの素材が変わっても「エア フォース 1」だとひと目で分かるんですね。
そしてミッドソールは、最近ナイキが力を入れているサステナブル素材“Craterフォーム”。一般的なフォームに、製造過程で発生する廃棄物を集めて作った“ナイキ グラインド ラバー”を混ぜた素材で作られていて、色とりどりのつぶつぶが特徴です。
最近はこのフォームを使ったモデルが増えてきていますよね。地球環境を考えた素材を定番モデルにもうまく落とし込んでいるところはさすが。ちなみにフライニットも、製造に関わる部品数がかなり少ないことから、二酸化炭素排出量削減になるんだとか。
そういえばパッケージも、見慣れた朱色ではなく、ナイキが掲げるサステナビリティのスローガン“MOVE TO ZERO”仕様でした。
▲インソールも“MOVE TO ZERO”のマークとカラー
近年は、グローバルブランドを中心にサステナブルな商品が増えてきています。「エア フォース 1」は、発売から40年近くが経つ超定番モデル。このカタチが欲しくて何足も履き続けているファンは世界中にたくさんいると思います。そんな人たちも満足できる変わらぬデザインを保ちつつ、しっかりサステナビリティを反映させる。これ、ファンとしてはかなりうれしいポイントです。
* * *
正直、昔は「夏にエア フォース 1はないわ」と思っていました。でも、アッパーがフライニットになり、さらにソールも軽くなって履き心地はかなりイイ! 長距離歩いてもまったく気にならないぐらい。もちろん通気性が良く(さすがにスースーまではいかないですが)、見た目に涼しげ。ぽてっとしたクラシカルな雰囲気は損なわず、でも夏に履きたくなる。そしてサステナビリティ。
最新の「エア フォース 1」はしっかり進化してました。今年の夏は、この「ナイキ エア フォース 1 クレーター フライニット」を履き倒しそうな予感です。
>> ナイキ
<文/円道秀和(&GP)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/reports/383513/
- Source:&GP
- Author:&GP
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