スポーツ観戦に強い最新4K有機ELテレビ5選【必需家電[新]大全】

【特集】必需家電大全

東京2020オリンピックをはじめ、夏以降はスポーツイベントが目白押し。また、DAZNなどのスポーツをメインにしたコンテンツも増えている。現地観戦が難しい中、熱戦の興奮を味わうには、最新の4K有機ELテレビがベストな選択だ。

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■スタジアムの興奮がリビングに伝わる!

最新の有機ELテレビは、スポーツ中継の感動体験を高めてくれる機能が充実。オーディオ・ビジュアルライターの折原一也さんも「応答速度の速さや残像感の少なさが特徴の有機ELテレビはスポーツ観戦に向いている」と話す。

中でもパナソニックの新モデル「ビエラ JZ2000」シリーズは、評論家や専門誌などから高い評価を受けていて、スタジアムの臨場感を自宅で味わえるテレビだ。

「自社設計・組み立ての4K有機ELディスプレイを採用し、色彩や明暗の表現が抜群に優れています。スポーツ中継なら、選手や観客の表情、スタジアムの芝生まで緻密に映し出し、現場で間近に見ているような臨場感を感じられます」

豊かな階調表現やコントラストの高さにも、新ディスプレイの実力が垣間見られる。例えば、選手の肌が実際に目にしているかのようにリアルな色彩で見られたり、照明の光を現場で見ているかのように眩しく感じられたりと、映像のリアリティを徹底追求しているのだ。

この独自のパネル制御を中心に、全面的に高画質を追求。映像本来の色や明部表現を導く専用のアルゴリズムやAIによるコントラスト変換など、多彩な技術を採用することで、従来モデルより確実に一段上だと実感させる映像美を実現している。

また、スポーツに関連する高画質技術では、素早い動きに強いところも特徴のひとつ。精度の高い倍速表示で、激しいプレーも鮮やかに映し出す。

「映像の中で動く物体を判断するオブジェクト検出を用いた、動き補間技術を採用しているのが特徴。動きのあるスポーツ選手を検出し、プレーをくっきりなめらかに表現してくれます」

同時に「JZ2000」シリーズは、迫力ある音声も特徴のひとつ。単体で立体感のあるサウンドを手軽に楽しめる。

「背面に搭載したイネーブルドスピーカーと側面のワイドスピーカーにより、包まれるような立体音響を実現しています。リビングでも観衆や選手の声が響く会場のような雰囲気が手軽に味わえますね」

こうした技術を効果的に発揮すべく、スポーツ観戦に向いたモードも用意。映像、音声の両面でスポーツ中継に最適化し、迫力をさらに高めてくれる。

他社の最新有機テレビも、同様の技術を採用するモデルが多い。この夏、スポーツ中継を存分に楽しむなら、4K有機ELテレビが最高のパートナーとなってくれるだろう。

 

オーディオ・ビジュアルライター・折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て、独立。オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、商品情報誌などで、トレンド解説や製品レビューなど多彩な記事を執筆している。2009年よりVGP(ビジュアルグランプリ)審査員も務める

 

■スポーツ観戦に強い最新4K有機ELテレビ

1. Aiを駆使した高画質化技術と5.1ch+2chの迫力サウンドで驚きの臨場感を再現

パナソニック
「ビエラJZ2000シリーズ」(TH-65JZ2000<65型>/実勢価格:47万3860円前後、TH-55JZ2000<55型>/実勢価格:33万1360円前後)

今年の有機ELテレビ全体でNo.1の画質。独自設計パネルの高コントラスト映像と立体音響で、迫力ある映像を楽しめます(折原さん)

4K有機ELビエラの最上位機。自社設計・組立のディスプレイを刷新し、シリーズ史上最高の高コントラスト映像を実現。オートAI画質/音質機能の採用や、5.1ch+2chスピーカー、音声アシスタントによる操作など全面進化を遂げている。

▲底部に吸着システムを備えた転倒防止スタンドを採用。テレビをしっかり支えつつ、前後15度のスイーベル機能も備える

▲リモコンは、デザインとキーレイアウトを刷新し、通信方式を向きに関わらず操作しやすいBluetoothに変更している

興奮映像の秘密1:独自設計・組み立てパネルで光と色を豊かに表現

自社設計・組立の有機ELディスプレイを採用。パネルの発光性能を向上させることで、従来モデル以上の明るさとコントラストを実現し、眩いばかりの光や鮮やかな色を緻密に映し出す。

 

興奮映像の秘密2:AIによる機械学習で映像を自動で最適化

AIの機械学習を活用した変換アルゴリズムを採用。映像シーンごとに明るさやコントラストを適切に制御し、映画の暗いシーンでは細部までコントラスト豊かに描き、晴天のスポーツシーンは芝生まで明るく色鮮やかに表現する。

 

興奮映像の秘密3:スポーツ番組専用モードで映像も音も臨場感アップ

スポーツ中継をより楽しめる「スポーツモード」を搭載。芝生や照明などを解析し、色輝度を補正して会場の明るさ感を再現する。音声も歓声やざわめきを調整して臨場感を高める。

 

興奮映像の秘密4:動きが激しいシーンもくっきり滑らかに表示

素早く激しい動きがある映像でも選手などのオブジェクトが動く量を検出して倍速補間。背景と分けてくっきり滑らかに映し出す。ボールなど小さな物もスムーズな動きで描く。

 

興奮映像の秘密5:包み込む立体サウンドが客席の迫力を再現

総合125W/5.1ch+2chのサウンドシステムを搭載。フロントスピーカーに加え、背面に上向き配置したイネーブルドスピーカーと側面のワイドスピーカーで立体音響を実現する。

▲背面のイネーブルドスピーカー

▲側面のワイドスピーカー

 

2.自然で美しい肌の表現にこだわった全録機能搭載フラッグシップモデル

東芝
「レグザ X9400S シリーズ」(65X9400S<65型>/実勢価格:52万円前後、55X9400S<55型>/同:36万5000円前後、48X9400S<48型>/同:26万5000円前後)

ノイズリダクション機能が地上波視聴で効果を発揮。競技が同時並行で放送される大会では全録機能も役立ちます(折原さん)

最上位機「X9400」をベースに、画質や音質、使い勝手を強化・改善したレグザ15周年モデルの第2弾。自然で美しい人肌を再現する機能を新たに搭載。音質面も音域のつながりが向上している。5種のHDR規格に対応。

▲地デジは超解像技術で精細感を復元。黒挿入と合わせた倍速処理にも対応する

▲65/55型は10個のスピーカーと142Wマルチアンプを搭載

 

3. 高性能プロセッサーで映像もサウンドもクオリティアップ

ソニー
「ブラビア A80Jシリーズ」(XRJ-77A80J<77型>/実勢価格:62万7000円前後、XRJ-65A80J<65型>/同:44万円前後、XRJ-55A80J<55型>/同:29万4400円前後)

高性能エンジンをはじめ上位とほぼ同様の高画質技術を採用。AIによる高画質化はスポーツにも効果がありそうです(折原さん)

倍速120Hz駆動のパネルや画面を振動させて音を出す “Acoustic Surface Audio+”などを採用する高性能モデル。新たに認知特性プロセッサーを搭載し、より自然に感じる映像やサウンドを再現する。独自の新動画配信サービスにも対応する。

▲認知特性プロセッサーは人の認知特性に基づく分析から映像を最適化

▲120コマ/秒で表示する補間技術で滑らかに表示

 

4. 引き締まった黒表現と残像感低減機能でくっきり表示

シャープ
「AQUOS OLED DQ1ライン」(4T-C65DQ1<65型>/実勢価格:46万円前後、4T-C55DQ1<55型>/同:31万円前後)

スポーツ中継にありがちな微妙な残像感を、黒挿入で減らす技術を採用。くっきりした映像で楽しめます(折原さん)

8Kテレビで培った高精細化技術や残像感を低減する倍速技術を搭載。各種VODや独自の情報アプリを利用できる。解像度や映像フォーマットを解析し、被写体が本来持つ質感や輪郭などを緻密に再現する。総合60Wのスピーカーを内蔵。

▲映像の輝度情報に応じて発光量を画素ごとに緻密に制御

▲黒挿入技術で動きのボヤけなどを低減するスポーツ用画質モードを備える

 

5. サウンド機能も充実した48インチモデル最新バージョン

LG
「OLED48A1P JA」(実勢価格:16万8110円前後)

設置の自由度が高まる48インチ有機ELテレビの2021年版。最新モデルですがコスパの高さも光ります(折原さん)

昨年から人気が高い48型有機ELテレビの最新モデル。AI対応映像エンジンを搭載し、あらゆる映像を高精細な4K画質に変換する。Android TV OSを搭載し、音声認識操作に対応。ブルーライトが少ないパネルも特徴だ。

▲スムーズに操作できる独自UIを採用。リモコン動作でカーソル操作も可能だ

▲地上波もバーチャル5.1chに変換するなど音質面も充実

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※2021年7月6日発売「GoodsPress」8.9月合併号26-28ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>

 

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