ミストを散布するユニットを接続した自律移動ロボット「Kobeport(oo)n」

神戸市港湾局と神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)は、ロボットに関する共同調査研究・開発を行っています。そしてこのたび、行政課題である異常高温対策の一助となる散水ユニット(ミストカーテン)を接続した自律移動ロボット「Kobeport(oo)n(コウベポートーン)」を開発。2021年7月22日・23日にメリケンパークで開催するイベントにて公開します。

ミストで涼感を届ける

「Kobeport(oo)n」は、指定された経路を自動で移動するロボット。人や障害物を検知した場合は自動停止し、安全が確保されれば再度移動するという仕組みです。このロボットは、ユニットを牽引することができ、ニーズに合わせてさまざまなユニットを接続することで、多様な役割をこなします。ちなみに、平地では100㎏以上を牽引可能です。

今回は、学生主体で製作した散水ユニット「ミストカーテン」を接続。ミストを散布しながら移動し、周囲の人の体感温度を下げて異常高温対策に貢献します。

同ロボットは、7月22日・23日の第20回「Kobe Love Port・みなとまつり」に参加し、来場者に涼しさを届けるとのことです。

神戸高専ロボティクス

神戸市では、近年の異常高温やマスク着用による熱中症への対策として、屋外公共空間での異常高温対策を強化中。今年度の対策では、今回のロボットに加え、神戸高専が手がけたプロダクトやシステムをいくつか採用しています。

具体的には、旧居留地およびポートアイランド周辺の車道に散水し、熱画像をベースとした道路温度可視化システムの検証や、東遊園地周辺・王子動物園における熱電素子を利用した座面冷却ベンチの実証実験を実施予定です。

今回のロボット製作を手がけた神戸高専の機械・電気・電子研究室の合同講座である「神戸高専ロボティクス」は、各種学会・展示会・TV特番出演などアクティブに活動中。

大阪中之島公園において、2020年9月に開催された実環境での自律走行ロボットの実証実験「中之島ロボットチャレンジ」と、その追加実験(エクストラ)に参加したり、TBSの『審査員長・松本人志』や日本テレビの『世界の果てまでイッテQ』などで「壁登りアシストスーツ」を紹介したりとさまざまな活動を行っています。「T(楽しく)N(熱心に)T(創る)!モノづくりは人づくり!」をモットーにロボット開発に挑む「神戸高専ロボティクス」の今後のプロダクトにも注目したいところです。

PR TIMES

(文・Higuchi)


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