「声と何かを掛け合わせることで、人生を豊かに」をビジョンに掲げるCoeto株式会社が、好きでつながる、音声SNSアプリ「Wacha(ワチャ)」のβ版を公開しました。
Spotify, Voicy といった配信プラットフォームや clubhouse, Twitter,Space といった交流プラットフォームに続き、音声の市場に新たなSNSの参入です。
誰でもどこでも気軽なおしゃべりで交流
Wachaは、共通の趣味をもつ友だちと、会話を楽しめる音声SNSアプリです。友だちと好きなテーマで盛り上がるための機能に特化しており、文字や動画ではなく音声が主役のSNSなので、移動中や作業中など「ながら」で楽しむことも可能。
ネット上で同じ趣味をもつ仲間と繋がって気軽に会話を交わしたり、反対に学校・サークルなどのクローズドなコミュニティの交流の場としてルームに鍵を付けたりすることも可能です。リアルタイム性を活かしてスポーツ観戦やTVドラマを一緒に楽しむといった利用も期待できます。
ライブで同時に8人と話すことができ、配信を聴きながらテキストでコメントすることも可能。配信は24時間後に消滅するので、アーカイブを気にすることなく気軽なおしゃべりに興じられるのも魅力のひとつでしょう。
iOS, Android の両方に対応した、非招待制アプリ。誰もがダウンロードしてすぐに使うことができます。
「音声」と「SNS」それぞれの良さを生かす
社会全体で対面コミュニケーション量が減少しつつある、という新型コロナウイルスの影響も開発背景のひとつ。雑談や他愛のない会話の機会が奪われ、孤独や寂しさを感じる人も多く、実際に自殺者の数も11年ぶりに増加しました。
顔出しの必要もない気軽さがあり、テキスト以上に感情の伝わる表現力の豊かさが「音声」の特徴。そして連絡先や住所を知らなくても交流して繋がりを持てるのが「SNS」の特徴です。Wacha は音声とSNSそれぞれの長所を掛け合わせて生まれる新たな可能性を追求します。
今後も機能を拡充
今回リリースされるWacha はβ版ですが、今後機能を拡充して夏から秋にかけて追加でリリースを行う予定です。
2021年8月には「事前の配信告知ができるシェア機能」「友だちの配信に気づける通知機能」を、さらに秋頃には「同じ趣味や興味を持つ者同士が繋がりやすくなるような検索機能」「直感的にすぐさま配信を開始できるダイレクトコール機能」などを追加予定。
β版でのユーザーの反応や要望などに応えながら、より楽しい場をつくりたいという意気込みを示しています。
Facebookも「Live Audio Rooms(ライブオーディオルーム)」を夏までに始める意向を示し、ことし6月には日本発の通話SNS「パラレル」がグローバル展開を本格化すると発表したというニュースも小誌で掲載しました。Skype や Zoom , LINE などまで視野を広げれば「音声」や「コミュニケーション」の市場は群雄割拠。Wachaのようにいかに特異点を見出してユーザーに受け入れられ浸透していくかが鍵となりそうです。
(文・川合裕之)
- Original:https://techable.jp/archives/158338
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:川合
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