高画質動画撮影を楽しめるミラーレス一眼カメラ5選【必需家電[新]大全】

【特集】必需家電大全

スマホの撮影機能が進化する一方で、ミラーレス一眼カメラは小型・高性能化が進んでいる。特に最近は、“動画撮影機能”を強化したモデルが次々と登場。“動画=ビデオカメラ”という常識も崩れてきているほどだ。そこで、一味違った動画を撮影できる間違いのないミラーレス一眼を、カメラ選びの達人、新宿・北村写真機店の秋元智貴さんに聞いた。

新宿 北村写真機店 秋元智貴さん

自らも撮影好きで様々な機材を使って、カメラのキタムラが運営する『もっと写真が好きになる ShaSha』というWebで、数多くのレビューも執筆している。

 

■自分時間が増えた今だからこそ「ミラーレス一眼カメラ」で高画質動画撮影を楽しもう

スマートフォンの普及とコロナ禍の影響でデジタルカメラの売り上げが落ちている。しかし、そんなデジカメ界にあって、ミラーレス一眼カメラだけは売り上げを伸ばしているのだ。特に最近は写真だけでなく、動画撮影機能を強化したモデルも続々と登場し、そのほとんどが4K撮影にも対応する。

「ミラーレスは、センサーが大きくて高感度なので、写真も動画も高画質撮影ができます」と秋元智貴さん。「シーンによって、動画か写真かを選べるのも大きなメリットですね」と続ける。

搭載しているセンサーが大型で高感度だと、暗い場所でも明るく、あるいは明暗をはっきりさせた撮影ができる。そしてレンズの種類が豊富なので、交換して撮影すると、写真も動画もレンズ特性に合わせた様々な表現ができるようになる。

「また、一眼レフよりも小型で軽量ですから、持ち歩く際の負担が軽減できます。最近は、ユーチューバーの方々もミラーレスで撮影している人が多いですね」と秋元さん。

今や動画はビデオカメラだけで撮影するものではないのだ。また、ビデオカメラにも静止画撮影機能はあるが、どうしても画質が劣ってしまう。ここは一つ、ミラーレスカメラを手に入れて、趣味として動画制作を楽しむことを始めてみてはどうだろうか。

「まずは、撮りたい画作りに合う性能や機能を備えているかが大切ですね。例えば、画作りはハイビジョンか、4K規格が必要なのか。4Kであれば、フレームレートが60pでいいのか、スローモーションも撮りたいなら120pは必要ですし、映画的な囲気を出したいのなら24Pにと簡単に切り替えられる機能があるほうがいいですね」

フレームレートとは、1秒間に撮影できるコマ数のことだ。

「モニターも自撮りメインならバリアングルが欲しいですが、ほかの対象物しか撮らないなら、チルトのほうがアングルやフレーミングが合わせやすいです」

せっかくミラーレスを購入するのだ。目的に合う機種を選びたい。北村写真機店では、初心者だと迷う機種選びの相談にも気軽に乗ってくれる。一度訪ねてみるといいだろう。

<動画撮影に向いている『優秀ミラーレス一眼カメラ』>

■ボディ内に手ブレ補正が付き手持ち撮影がラク

▲「独自の18種類のフィルムシミュレーションで、初心者でも味のある画が撮影できます」(秋元さん」)

富士フイルム
「X-S10 XC 15-45 レンズキット」
12万8700円

富士フイルムが長年積み上げてきたフィルム知識と技術をもとに、簡単に個性と特性を持った雰囲気の画質で撮影できる。約465gの軽量ボディに防振ユニットをはじめとした様々なアシスト機能を搭載しているので、ストレスなく撮影できる。

小ぶりのボディサイズに、バリアングル式のモニターを搭載。片手での自撮りが行いやすいモデルだ。

 

■素早いピント合わせと手ブレ補正で撮影できる

▲「動画撮影時も静止画とほぼ同じAF範囲をカバーしているので、素早いピント合わせが可能です」(秋元さん)

α7c
「ILCE-7CL」
23万6610円(レンズキット)

α7Ⅲから質量約78%、体積約81%に小型化。そのボディに光学式5 軸手ブレ補正を備え、精度の高い撮影が可能。本体のマルチインターフェイスシューに同社のマイクを装着すると音声をデジタル信号のまま伝送し、劣化のない音質で録音できる。

モニター画面上の被写体にタッチするだけでフォーカスするタッチトラキングや、人物の瞳を認識するリアルタイム瞳AF機能も備えている。

 

■握ったときから手に馴染み操作性が抜群

▲「パナソニックが最初から動画撮影を意識して作り出したカメラなので、非常に使い勝手が良いモデルです」(秋元さん)

パナソニック
「ルミックス DC-S5K」
28万8410円(レンズキット)

上位機種Sシリーズの流れを受け継いで小型軽量化。ボディ内の5軸、レンズ内の2軸手ブレ補正機能を連動させることで、望遠時のブレも高精度に補正。複数のパナソニックの高画質技術の組み合わせで、美しい動画が撮れる。

小ぶりなボディに操作性を考えて配置されたダイヤル類で、撮影中はファインダーに集中しながら直感的に操作ができる。

 

■静止画、動画とも上質な画像が撮影できる

▲「ニコン伝統のレンズが優秀で、モニターもすごくキレイに見え、撮り手のストレスが少ないモデルです」(秋元さん)

ニコン
「Z6 Ⅱ 24-70レンズキット」
30万9870円

4K UHD/30p 動画をフルフレームで撮影が可能。また、4K UHD 60p/50pでの撮影もできる。フルHDでの120pのハイフレームレート撮影が可能だから、非常に滑らかなスローモーション動画の作成も。

モニターはアングルや画角をしっかり見ながら撮影できるチルト式。より質の高い動画を撮影したい人に向いている。

※価格は全て取材時のカメラのキタムラ ネットショップ価格です

■動画撮影にミラーレス一眼カメラを使う理由

1.センサーが大きく高画素数なので、高画質撮影ができる
スマホよりセンサーが大きいので、よりクリアな映像が撮影できる

2 .「1」と同じ理由で、暗い場所での撮影に強い
大きいセンサーを採用しているので、光を取り入れやすい

3.動画も静止画(写真)も高画質で撮影できる
ビデオカメラにも写真撮影機能がついているが、ミラーレス一眼カメラほど画質が良くない

4.小型・軽量、高性能の機種が増えている
スマホよりは大きいが、一眼レフより持ち運びがしやすく、すぐに撮影できる

5.レンズが交換できる
広角から望遠、ズームなどのレンズ交換で多彩な撮影ができる

6.ピントがすぐに合う
AF(オートフォーカス)機能をオンにしておけば、すぐに焦点が合う

■ミラーレス一眼カメラ選びのポイント

・手ブレ補正機能が優れているか
手持ち動画撮影の場合、再生時に気になるのが画像の揺れ。ボディ側に補正機能
を持ったモデルを選ぶ

・オートフォーカスの速度
動く被写体に素早くフォーカスを合わせられるものを選ぶと、ブレが少なくて済む

・手の大きさやグリップの感触があっているか
高性能でもボディが大き過ぎると操作性が悪くなる。逆に小さく、軽る過ぎると手ブ
レの原因になる

・シーンに合わせた撮影モードを設定できるか
明るい場所や暗い室内、明暗が混じり合った風景や速く動く被写体など、モードを変えると自動設定できるものがラク

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※2021年7月6日発売「GoodsPress」8.9月合併号58-59ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/松尾直俊 撮影/増本雅人>

 

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