株式会社ミラボは、株式会社ミライロと共に開発した自治体向けの「障害者支援アプリ」を2021年10月1日に正式リリース。全国で初めて、東京・港区にて「みなと障害者支援アプリ」として運用が開始されました。
なお、障害者表記について、視覚障害を抱える方がWebサイトおよびアプリで「スクリーンリーダー」を利用した際、「障がい者」という表記をすると「さわりがいしゃ」と認識するケースがあるため「障害者」という表記に統一しているとのことです。
「ミライロID」と連携
「障害者支援アプリ」は、ミライロが運営するデジタル障害者手帳「ミライロID」と連携可能。アプリからワンクリックで「ミライロID」を表示することができるようです。
「ミライロID」とは、障害者手帳(身体障害者手帳・精神障害者福祉保健手帳・療育手帳)の情報や車いすのサイズ、必要なサポートの内容などを登録できるスマートフォン向けアプリ。かばんや財布から障害者手帳を探して取り出さずとも、手軽に提示・管理することができます。
また、障害種別に応じて、生活に役立つ情報を発信したり、飲食店やレジャー施設などで使えるデジタルクーポンを集約して掲載したり、障害者割引が適用された金額で購入できるオンラインチケットを提供したりと、便利な機能を複数搭載しています。
その他、便利な機能を搭載
「障害者支援アプリ」では、「ミライロID」との連携のほか、スマートフォンのプッシュ通知やメールによる自治体からの情報配信が可能。これにより、個人に必要な情報を広報誌や郵便物よりも早く届けることができるでしょう。
また、短期入所施設の予約もできます。介護者の病気や怪我、冠婚葬祭への参加など、障害者が施設へ短期入所する必要がある際に、スマートフォンを通じて予約することが可能です。予約された情報は、システム管理画面で一元管理され、Webだけでなく電話などの予約状況も反映されるといいます。なお、港区では2021年12月1日から施設予約を受け付ける予定とのことです。
同アプリは、導入先となる自治体の実情にあわせた各種機能カスタマイズも可能。また、今後もアップデートを実施していくようです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/163651
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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