アイブ氏「スティーブのことを考えない日は1日もなかった」〜ジョブズ氏10周忌

ジョナサン・アイブ
 
2011年10月5日にApple共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏がこの世を去ってから10年の月日が経過しました。同氏と革新的な製品を発表してきたジョナサン・アイブ氏は、「スティーブのことを考えない日は1日もなかった」と、The Wall Street Journalに寄稿しています。

ジョブズ氏の世界の見方に強く惹かれた

Appleで最高デザイン責任者を務めたアイブ氏は、ジョブズ氏と15年近く一緒に仕事をしてきました。ほぼ毎日昼食を共にし、午後はデザインスタジオという神聖な場所で過ごしたといいます。アイブ氏は、「最も幸せで、最も創造的で、最も楽しい時間でした」と、当時を振り返っています。
 
アイブ氏が最もジョブズ氏に惹かれたのは、彼の世界の見方だったと語っています。
 

私は(スティーブの)世界の見方が大好きでした。彼の考え方は深遠な美しさを持っていました。

 
アイブ氏は、ジョブズ氏の人柄について、「間違いなくこれまでに会った人の中で最も好奇心旺盛な人だった」と述べています。
 

彼は、私がこれまでに出会った人間の中で、間違いなく最も好奇心旺盛な人でした。彼の飽くなき好奇心は、知識や専門性によって制限されたり、邪魔されたりすることはなく、(中略)猛烈で、エネルギッシュで、絶え間ないものでした。(後略)

何よりも学ぶことを優先

ジョブズ氏の好奇心は、常に学ぶことを求めており、正しくあることよりも、学ぶことを優先していた、とアイブ氏はジョブズ氏のスタンスについて述べています。
 

好奇心が私たちを結びつけてくれました。(中略)そして、この好奇心が、恐ろしく新しいことをするときに恐怖心を和らげてくれたのです。

人の役に立つ美しいものを作ることが愛情表現だった

「スティーブは、役に立つもの、力を与えてくれるもの、美しいものを作ることで、人類への愛を表現することができると心から信じていました」、とアイブ氏はジョブズ氏の生き方を表現しています。
 
アイブ氏は自身の好奇心をさらに追求するためAppleを退社し、デザイン会社LoveFromを設立しました。
 
同氏はジョブズ氏のパートナーだったローレン・パウエル・ジョブズ氏とも、家族ぐるみで付き合いを続けていることも、WSJのエッセイの中で明かしています。
 
 
Source:WSJ
Photo:California College of the Arts – CCA/YouTube
(lexi)


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