AIが伊勢海老の脱皮を検知 ! 職人の負担を軽減するEBILABのシステムとは

株式会社EBILAB(エビラボ)は、AIによる映像解析で伊勢海老の脱皮を検知するシステムを開発。2021年10月1日(金)より実用化に向けた実証実験を開始しています。

AIが伊勢海老の脱皮を検知

EBILAB社の「脱皮検知システム」は、水槽を暗視カメラで常時監視し、AIが伊勢海老の脱皮を検知するとユーザーのモバイル端末に通知を発信します。最新のテクノロジーを活用することで、食材の「旬」を最新のAI技術に基づいて見極め、状態の良い食材を提供することを目指すというもの。

同システムは、Microsoftが提供する「Azure Cognitive Services」を組み込んでいます。特筆すべき点は、Azureを利用することで、機械学習の専門知識を必要とせず、かつ開発コスト・ランニングコストを飲食業の現場でも導入しやすい金額に抑えることにも成功したということです。

職人の負担を大幅に軽減

それでは、EBILAB社はなぜこの「脱皮検知システム」を開発したのでしょうか。同社によると、エビの香りの大部分は「皮」に含まれ、脱皮直後の伊勢海老は皮が非常に柔らかく皮ごと食べられるそうです。このことから伊勢海老は「脱皮直後が最も美味しい」とされています。

一方、伊勢海老の脱皮には特定の周期が存在せず、生育環境や個体差にも大きく左右されるため予測は困難。同社は「これまでは職人が経験に基づき脱皮の瞬間を予測し、目視で確認してきました」といいます。

夜行性の伊勢海老は夜に脱皮をすることが多いことから、水槽を夜中じゅう見守ることも多々あり、職人にとっては体力や時間の消費が大きいことが負担となっていました。EBILAB社の「脱皮検知システム」を活用することにより、この職人の負担を一気に軽減可能にできるというわけです。

EBILAB社の担当者は「人の経験や勘に頼らず正確かつ効率的に食材の“最旬”を見極める仕組みとして、伊勢海老以外への応用も可能なシステムである」と話しています。

PR TIMES
Azure Cognitive Services

(文・Takeuchi)


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