インフォステラは10月21日、シリーズBラウンドにおいて第三者割当による総額7億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先は宇宙フロンティアファンド(スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー)、三菱商事、伊藤忠商事、ネクスト新事業新技術1号投資事業有限責任組合(tb innovations)、みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合(みずほキャピタル)。累計資金調達金額は19億4000万円となった。さらに2021年中の最終クローズに向け、既存投資家や新規投資家との協議を継続するという。
また、2020年3月に発行した新株予約権付社債の引受先である、大和エナジー・インフラ、三菱UFJキャピタル7号投資事業有限責任組合(三菱UFJキャピタル)、三菱HCキャピタルが新たにインフォステラの株主となった。
2016年設立のインフォステラは、周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダー。地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォーム「StellarStation」を通じ、衛星通信用地上局サービスを展開している。2021年1月に軌道上の衛星との実証実験に成功し、5月には商用衛星向けのダウンリンクサービスを欧州政府系機関向けに提供開始した。
同社は、調達した資金をもとに、StellarStationを通じ提供可能な地上局数を増加するための開発体制、主に米国市場進出に向けた営業体制、顧客数増加に伴う運用体制についてそれぞれの強化のための人材採用を進める予定。
StellarStationは柔軟性と拡張性に優れたクラウドベースの地上局プラットフォーム。衛星運用者は一度のセットアップで世界中の地上局にアクセス可能となる。地上局のオーナー側は、地上局の非稼働時間を他の衛星運用者に貸し出すことで収益に繋ぐことができるとのこと。
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/10/22/infostellar/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Hisashi Shibata
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