四角くすれば何かと便利!キャンプ系“ハコモノ”8選【趣味な男の収納ギア】

【趣味な男の収納ギア】

ランタン、焚き火台、テーブル……あらゆるものに専用ケースが付属する。それがキャンプギア。ところが専用ケースがあっても元のサイズが違うから持ち運ぶにはさらにでっかいケースが必要だ。それは食品も同じ。キャンプの準備が劇的にラクになるハコモノとは。

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テントのように大きくて重いモノから、食器やライトのような細々としたモノまでサイズも形も多種多様なキャンプギアをいかに美しくパッキングするかを考えるのもキャンプ好きがワクワクする瞬間だ。

キャンプの楽しみであり、悩むことも多いパッキングを助けてくれるのがハコモノ。容量違いでも重ねられるものであればサイトでも自宅でも場所を取らずにすむ。さらに重ねたまま中の物を取り出せれば満点だ。 悩みどころなのが容量選び。

浅すぎるといくつかのギアを倒さなくてはいけないし、深すぎ ると底にあるものを取り出しにくいのだから。 絶対に倒すことができない燃焼系ランタン、燃料ボトルの高さをボックスの深さとし、似た高さのギアがどれだけあるか把握するのが容量選びの第一歩。

また、食品の保管に使うクーラーボックスは帰りには空っぽになる。濡れたタープを入れるのは抵抗があるが、キッチン小物ならさほど気にならない。クーラーとの相性を調べて入れ子になるケースを選ぶのも手だ。

手持ちのギアを並べ、組み合 わせを考えるのは手間がかかるけれど、狙い通りにピタッとハコモノに収まれば感動はひとしお。キャンプ場に向かう前からテンションが上がる。

アウトドアライター 大森弘恵さん
90年代に在籍していたオートキャンプ情報誌、アウトドア雑誌の編集部を経てフリーランスのライターに。取材テーマはキャンプ全般とキャンピングカー、国内外のキャンプ旅。プライベートはソロのツーリングキャンプ派

STORAGE BOX

サイズ違いのギアをスッキリまとめて持ち運べる収納ボックス。フタがフラットでそこそこ強度があるならサイドテーブルのような使い方ができるし、スタッキング仕様であればまるであつらえたラックのよう。基本的にギアが入ったままサイトに置くので、色とデザインも妥協したくない。

1. シンプルでタフな業務用ボックス

トラスト
「ソー ラージトート ウィズリッド "53L」(4950円)

業務用品で知られるトラスト社が作るボックスはインダストリアルな雰囲気満点。

容量53Lのほか、高さ違いの75L、幅と奥行きが約半分の22Lもありサイズ違いでも重ね置きOKなのがうれしい。カラの本体はフタを外してまとめられるのが実用的。

2.上からも側面からもアクセス可能

ゴードンミラー
「フォールディングコンテナラック50L」(5940円)

いわゆる“オリコン”は、積み重ねると下段の荷物を取り出しにくい。この不便を解決するために、左右観音開きのトップに加え、側面はロックを解除することで大きく開いて積み重ねたままアクセスできるようにした。

▲耐荷重20kgで6段まで積み重ねられる。重ねたまま2方向から取り出せるので、向きを気にせず置ける。一番上は別売の20Lモデル

3. テント内に横置きするとかなり便利

ロゴス
「LOGOS スタックコンテナ・30(蓋付)」(1万3970円)

容量約35Lのアルミ製コンテナはフタつきで積み重ねOK。フタをサイドテーブル代わりにするほか開いて横置き・縦置きしてもよく、ギアの持ち運びだけでなく棚としても活躍する。小さな傷がつきやすいがそれも味わいだ。

▲フタを開けての積み重ねにも対応するので、テント内の小物整理に重宝する。底面積が同じで深さが違う20タイプ(容量約24L)もある

4. ガバッと広げて重ねられる新発想

スノーピーク
「シェルフコンテナ 50」(1万4080円)

ガルバニウム鋼板で作られた通称“シェルコン”。狭い場所では閉じ、サイトではガバっと開いて重ねられる構造は唯一無二。開いた状態で重ねれば下段でも中を確認しやすく、見た目以上に使いやすい。積み重ねは最大3個。

COOLER BOX

中に詰めた食品を衝撃や外気温から守ってくれるクーラーボックスは、これからの季節は不要に思えるが、さにあらず。夜や朝方の冷え込みで食材が凍りつくことがあり、クーラーボックスは冷え過ぎ防止の役割もあるのだ。ホットな飲み物を用意できる保冷温庫とともに、1年中頼れるギアだ。

5. 容量・価格・保冷力のバランス良好

コールマン
「54QT スチールベルトクーラー(セージ)」(2万6800円)

ファミリーに絶大な支持を得ているクーラーボックス。フタにも本体にも3cm厚の断熱材が入っており、炎に包まれたクルマの中でも氷漬けのエビを守ったという伝説をもつほど。

写真のカラー(セージ)は2021年の限定色。容量51L。

▲フタのロックは横にスライドさせるだけなので力が弱い人でも扱いやすい。アメリカブランドらしく、前面には栓抜きを装備している

6. 食品・飲み物以外を詰めても便利

Deelight×C&C.P.H.×grnoutdoor
「Hybrid cooler 42QT」(1万8150円)

C&C.P.H.のソフトコンテナにDeelightの国産発泡クーラーを組み合わており、発泡クーラーを抜けば軽量ソフトコンテナとして使えるのがおもしろい。grn outdoorらしいループにカップを吊るすと冷たい飲み物をすぐに飲める。

▲2Lペットボトルを12本、立てた状態で入れられるサイズで重量3.6kg

▲発泡クーラーを抜けば容量40Lのソフトコンテナになる

7. 冷たいものも温かいものもおまかせ

マキタ
「充電式保冷温庫 CW001G」(7万8650円)

マキタの40Vmaxリチウムイオンバッテリーと18Vバッテリー、シガーソケット、AC100Vに対応する保冷温庫。保冷は-18〜10°C、保温は30〜60°Cの各7段階に設定できるので夏も冬も大活躍。容量は20L。全2色。

8. 音を奏でる楽しい変わり種クーラー

SUNGA
「クーラーボックス 45L BLUETOOTH スピーカー」(3万4800円)

5.5cm厚の断熱材、冷気を逃さないラッチ式ロックなど保冷力が自慢。本体にはBluetoothスピーカーを内蔵しており、その日撮影した家族の思い出動画を楽しむなんてときに接続すると臨場感が生まれる。スピーカーの再生時間4〜6時間。

 

>> 【特集】グッとくる趣味な男の収納ギア

※2021年10月6日発売「GoodsPress」11月号72-73ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/大森弘恵>

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