世界最小クラスの本格両刃ノコギリが「バタフライソー2」となり華麗に進化!

コニファーコーンはいち早く、折りたたみ式でありつつ二次燃焼タイプの焚き火台「パイロマスター2」を発明するなどオリジナリティあふれるちっちゃな焚き火ギアで注目されるブランドです。

ブランド自体は2016年スタートですが、道具作りの歴史は100年を超える老舗。確かな技術と現代生活にマッチするデザインの融合がコニファーコーンの魅力です。

そんなコニファーコーンのヒット作のひとつである「バタフライソー」がこの秋進化を遂げました。その名も「バタフライソー2」(6600円)。

▲ハンドルが両側に開く独自の機構を搭載した折りたたみノコギリ。「バタフライソー」の機構を踏襲している

ハンドルの中に刃を収めるフォールディングノコギリは数あれど、どれも片側に刃が並ぶ片刃。

ノコギリの刃には木の繊維と同じ方向に削るように切る“縦挽き”と、繊維を直角に断ち切る “横挽き”、それらの混合型である “茨目(いばらめ)”があります。茨目は縦にも横にも切れ、さらに斜め方向の切断が得意という万能な刃で、キャンプ向きとされる片刃ノコギリの大半が茨目です。

一方、「バタフライソー2」は日本の伝統的なノコギリを思わせる両刃で、横挽きと茨目を両側に備えています。

両刃ノコギリは縦挽きと横挽きが備わっているものが多いのですが、キャンプの場合、薪を短くするなど木の繊維と直角に刃を入れることがメイン。

キャンプで挑戦しやすい生木を使ったグリーンウッドワークでは、水分の多い木を縦や斜めに切ることもあるので縦挽きではなく茨目と横挽きの刃が備えられているのは合理的です。

 

■ブレードとロック機構に注目

▲使用時のサイズは長さ250mm、幅45mm、厚みは15mm

前モデル「バタフライソー」と基本構造、サイズは同じですが、ハンドルはサクラから北米産のブラックチェリーになりました。そのまま使うのもいいですが、ワックスを塗り込んで好みの仕上げにするのも楽しいですね。

前モデル「バタフライソー」のロックリングは、ハンドルを握りながら反対側のハンドルに押し込む方式でしたが、「バタフライソー2」はハンドルに小さなポッチがつけられており、ロックリングをかけるとポッチが押し込まれてカチッとロック。前モデルでもきっちりロックできたのですが、目で見てわかるポッチがついていると安心感が増します。

▲ブレードの上が茨目、下が横挽き

最大の進化はブレードです。もともと高硬炭素鋼にフッ素コートを皮膜していましたが、「バタフライソー2」で採用したのは特殊フッ素コーティング(SSFC:Super Smooth Fluororesin Coating)。耐久性に優れて、より軽い切れ味になっています。

しかもブレードには大胆にコニファーコーンのロゴが記されていて、存在感抜群。美しさも所有欲を満たします。

まだ替え刃は販売されていませんが、いずれ専用の替え刃も販売する予定はあるそう。ご安心を。

横挽きの目は細かくて鋭いので乾燥した木が得意です。一方、茨目は角度が浅く、生木をザクザク切れました。

軽量・コンパクトをうたうノコギリは、挽いているうちに刃がたわんでそれがストレスになるのですが、「バタフライソー2」は薄い刃に見えますがたわむことなくまっすぐ切れます。しかも抵抗感が少なく、軽い力で切り進められました。

さすがにこのコンパクトな刃では広葉樹の極太薪を切るのは大変ですが、ブレードの半分ほどである直径5cmくらいまでの薪なら楽に切断できます。ソロキャンプの小型焚き火台に入れる薪であればまず問題ありませんね。

▲収納サイズは長さ135mm、幅47mm、厚み15mm。重量110g

ポケットにいれて持ち運ぶのも苦にならないサイズ。キャンプ場での使用はもちろん、渓流釣り、ハイキングのお供にも最適ですね。

ブレードの長いノコギリは丸太や極太の薪を楽に切断できますが持ち運びが大変です。

キャンプでは踏み折ることができない市販の薪を短く切る、伐採されたばかりの木を拾ってきてトライポッドやスプーンを作るなんてときがノコギリの出番ですから、「バタフライソー2」はコンパクトでありつつ実用的な大きさにまとめられています。しかも刃の動きがよくなって気分よし。“お守り代わり”というには失礼な本格派です。

>> コニファーコーン

 

<取材・文/大森弘恵 写真/田口陽介>

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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