Xiaomi、スマホの冷却効率を2倍にする「Loop LiquidCool」技術を発表

XiaomiのLoop LiquidCool technology
 
スマートフォンに搭載されるチップの性能は年々高くなり、それにともなって発熱も増えています。
 
Xiaomiは新たにスマートフォンの冷却効率を2倍にする「Loop LiquidCool」技術を発表し、2022年後半のXiaomi製品に搭載するとのことです。

高温と低温の通り道を分け、テスラバルブを採用

この「Loop LiquidCool」技術は、方式としてはよく使われるヒートパイプの一種ではありますが、2つの点に工夫があります。
 
1つ目は、チップの熱によって蒸発した高温のガスの通り道と、冷やされた低温の液体の通り道を分けたという点です(本記事トップ画像参照)。
 
通常のヒートパイプの場合は両者が同じ金属パイプ内にあり、効率が悪いといいます。
 
もう1つは循環をよくするため、テスラバルブを採用したという点です。
 
テスラバルブを採用したヒートパイプ
 
これはあの発明家であるニコラ・テスラが開発したものであり、液体が一方向に流れやすくなるというメリットがあります。
 
Xiaomiによるこの技術の紹介動画はこちらから見ることができます。
 

温度を8.6度下げることに成功

このLoop LiquidCool技術を確かめるため、XiaomiはSnapdragon 888+を搭載したXiaomi Mix 4を改造し、Loop LiquidCool技術を適用しました。
 
すると、オンラインゲームの原神を60fpsで30分間動かした場合、最高温度が47.7度となり、未改造のMix 4よりも8.6度低くなったとのことです。
 
また、Xiaomi典型的なSnapdragon 888搭載のスマートフォンよりも5度温度を下げることができるとしています。
 
Loop LiquidCool技術の設計には柔軟性があり、スマートフォンにも実装しやすいといいます。
 
この技術は2022年後半のXiaomi製品に搭載されるとのことです。

 
 
Source: Xiaomi via GSMArena
(ハウザー)


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