テクノロジーの進化やワーク環境の変化などにより、多拠点居住を選択する人が増加中。日経BP社が発行した「消費トレンド総覧 2030」では、2030年に多拠点居住市場の規模は約37.5兆円に達すると予測されています。
しかし、実際に多拠点生活を送っているのは一部のイノベーターやアーリーアダプターのみ、というのも事実。その一因として、一般生活者が情報を得る手段が不足していることが挙げらます。
そこでYADOKARI株式会社は、個々人のライフスタイルに合わせて選べるプライベート空間を”新しい別荘”と呼び、世界中の”新しい別荘”に関する情報やサービスにアクセスできるプラットフォーム「Moouse(ムウス)」を開発中。2022年初頭にβ版を、春に正式版を公開予定です。
まずは「旅」感覚で別荘を体験
多拠点生活に興味がある人でも、いきなり継続的な「暮らし」で実践するとなるとハードルを感じてしまうでしょう。そこで「Moouse」は、まずは「動く別荘」と「シェア別荘」による短期の「旅」のような体験を増やすことで、少しずつ暮らしを変化させていくことにチャレンジする構え。
なお、「動く別荘」とは、キャンピングカーやタイニーハウスなどを指し、「シェア別荘」とは、サブスク型多居住サービスや別荘のシェア購入サービスなどを指しています。
ローンチ時には、「動く別荘」と「シェア別荘」の一覧、レビューの投稿・閲覧、自分にあった別荘の診断・選択といった機能を実装予定。また、さらに旅を豊かにするヒントや、ユーザー同士でつながることのできるプラットフォームも組み込んでいくとのことです。
YADOKARIの事業を紹介
同社は、「世界を変える、暮らしを創る。」をビジョンに、新しいライフスタイルを追求しています。例えば、横浜市と東急株式会社が取り組む「コミュニティ・リビング」におけるプロジェクト「スプラス青葉台」の一部の運営を受託し、施設サイトの構築やイベントスペースの運営管理などを行っています。
また、株式会社We’ll-Being JAPANと共に、岐阜県長良川鉄道の郡上八幡駅構内にタイニーハウスを設置し、コワーキングスペースとして活用したり、株式会社VIDAと共同で低価格な防音オフィスブース「Phone Box」を開発したりと、プロダクト企画にも注力しているようです。
(文・Higuchi)
- Original:https://techable.jp/archives/166555
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口
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