キャンパーとしての成長を促してくれた「焚き火タープ」は重いけど愛着しかない

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

キャンプブームに乗っかり、フィールドに出始めて約3年ちょい。最初は右も左もわからず、聞いたことのないブランドのペラッペラなテントで、割と寒い12月上旬くらいにフリーサイトへ突撃したのが懐かしい……。今考えると、めちゃくちゃな装備だったなと思います。

テントを張る場所もわからず、サイトというかもはや道端にちっさいテントを陣取り、ヘッドライトのみで夜は真っ暗。作った鍋料理がまったく見えず、完全に闇鍋状態だったのは今では笑い草。

▲煮えてない具材も多かった…

言い訳すると、これは経験者に頼ることなくキャンプ体験することで、「キャンプに何が必要なのか」を考える意図がありました。で、一番に困ったのが前述の“明かり”。そしてもうひとつが、“天井”でした。

そう、初キャンプにして雨に降られるという、天気予報すら見てないアホな初心者だで、撤収時に土砂降りになりすべての荷物が濡れるという悲惨な結末に。当時、あたふたしながら周囲を見回すと、みんな雨宿りしてるわけですよ、「タープ」の下で! 「あれがあったら雨でも大丈夫なのか!」と、己の準備不足を呪いつつ、帰って速攻で購入したのがテンマクデザイン「焚火タープコットンヘキサM」(3万2780円)。

もう長い付き合いになりますが、こいつのおかげで随分とキャンパーとしてスキルアップした気がします。本当に持っていてよかったと思えるアイテムです。

初キャンプがビショビショ撤収というトラウマを払拭するべく、購入を決めた「タープ」。とにかく、どんな種類があるのかというところから調べ始めましたが、まあ大まかに四角形か五角形か、布の広さ、紐を通すループの数、そして素材が決め手の模様。

ここで初めて知ったのが、“コットン製”は雨に強いということ。濡れることで布の目が詰まり防水効果を発揮。当然、そのぶん重くなるけどもう雨は嫌だ雨は嫌だ雨は嫌だ、というトラウマを抱えてしまい、コットンは必要という結論に。

また、さらに調べを進めると「タープ下で焚き火をするのは危険」とのこと。むむむ、でも雨が降ってたら火が消えちゃうじゃんと思っていたら、コットンは火にも強く燃えにくいと。もう決定、コットンタープ意外に考えられないね、と即決したわけであります。

でもまあ、「焚火タープコットンヘキサM」はサイズが460×435cmという、かなり大きめタープでして。初心者に扱いきれるわけもなく、またもやオカシナ仕上がりに。立てるのに一苦労なのは言うまでもなく、ポールの高さについて全然考えてなく、280cm×220cmで運用してみたところ、左右の布が余りまくり。なんか閉塞感あるんですけど……。

しかもタープデビューが富士山の裾野だったため、もんのすごい突風で全然立てられないわけですよ。もう試行錯誤、四苦八苦の末に地を這うようなタープスタイルに(笑)。とにかく大変だった思い出はあるものの、なんとか無事に一晩を過ごせました。

 

■テント連結や張り方のアレンジ等テクニックが向上

そして月イチくらいでキャンプを繰り返すうちに、テントと連結させるという技術も身につきました。フリーサイトや大きめのサイトなら、リビングと寝室という感じでフィールドをゆったりと使えます。ファミリーキャンプの際に大活躍するし、とにかく見た目が美しい。テントを置く方向によってはプライバシー保護にもなって一石二鳥なわけです。う~ん、成長したなあ。

さらに、メインポールの高さを280cm×2にしたことで大天井として安定。片側を落としたり、木にくくったりと、使い方を知れば知るほどタープの面白さが理解できるように。もはや雨など怖くないし、ライトでデコれば「あ、キャンプ慣れてるんですね」的なリアクションが得られます(笑)。

ただ重量が約5.21kgで、さらにポールも合わせると結構な重さになります。雨に降られると乾かす手間も大変だしいいことばかりではないけど、多人数でのキャンプで安心して頭上を守ってくれるという、その面倒くささを補って余りあるメリットがあるなと。

かなり雑に使っているんですが、とくにほころびや不備もなく長く使えそう。さすがにソロキャンプで使う気にはならないけど、そういうテクニックも覚えてみたくなるタープとの思い出でした。

>> テンマクデザイン「焚火タープコットンヘキサM」

<文/&GP>

 

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