OpenSea(オープンシー)がすでにNFTマーケットプレイスのトラフィックの大半を占めているように見えるが、競合するストアフロント各社はまだニッチを見つけようと努力しており、NFTが取引可能なJPG以上の意味を持つ未来に備えている。
Fractal(フラクタル)は、シリアルアントレプレナーのJustin Kan(ジャスティン・カン)氏が共同設立した新しいNFTマーケットプレイスで、新興のネットワークであるSolana(ソラナ)ブロックチェーン上でその機会を捉えようとしている。
このプラットフォームは、ゲーミングおよびいわゆるPlay-to-earn(ゲームして稼ぐ)タイトルにおける機会を中心に構築されており、ユーザーはアバターやデジタルグッズを購入することができる。同プラットフォームはローンチに先立ち、既存の暗号ゲームのサポートを強化することに重点を置いているが、カン氏とFractalのチームは、このプラットフォームをブロックチェーンゲームのキックスターターのようなものにしたいと考えている。そのモデルでは、ユーザーはプレセールで独占的なNFTを購入することができ、その収入はゲームの制作資金になる。
カン氏をはじめとする同社チームは、今後数週間のうちにFractalプラットフォームを公開したいと考えている。
暗号分野の他の多くのネットワークと同様に、Solanaにとっても過去1年は良い年だったが、同ネットワークに結びついた通貨の価値が2021年2ドル(約227円)以下から250ドル(約2万8395円)以上に膨れ上がるのを見てきたこのブロックチェーンの支持者にとっては、他の多くの人よりもさらに良い年だった(ただし、この通貨はここ数カ月で大幅に調整されている)。このネットワークは、Ethereum(イーサリアム)ネットワークのモジュール性と動きの鈍い中央基盤が、Web3のユーザーベースのニーズに追いつけない未来に賭けるものだ。推進派は、低料金で広帯域な構造がNFTプロジェクトを構築するのに理想的な場所だと考えている。
「私はSolanaがゲーミングの未来であると信じています」とカン氏はTechCrunchに語っている。
カン氏はTwitch(ツイッチ)の共同設立者であり、Amazonへの売却によりエグジットしたことでも有名だ。最後のスタートアップであるAtriumを閉鎖して以来、同氏は、起業家精神に特化したYouTubeチャンネルやポッドキャスト、パートナーのRobin Chan(ロビン・チャン)氏と共同で設立したインキュベーター / 投資ファンドのGoat Capitalに注力してきた。Fractalは、このインキュベーターから生まれた製品であり、カン氏は共同設立者兼社長として参加することで、創業者スターパワーを吹き込みたいと考えている。また、チャン氏は、Fractalの他の共同設立者であるMike Angell(マイク・アンゲル)CTOとDavid Wurtz(デビッド・ウルツ)CPOとともに、事業開発の責任者を務める。
Fractalはある意味、消費者に優しいブロックチェーンとスケーリングソリューションにより、手数料や出品の摩擦が解消されるブロックチェーンの未来において、キュレーションが果たす重要性に賭けている。その一方、これまで、Ethereumの高価なリスティング費用は、スパマーが既存のマーケットプレイスに何千もの低労力のNFTを氾濫させるのを阻止する数少ない要因の1つだった。
画像クレジット:Fractal
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(文:Lucas Matney、翻訳:Aya Nakazato)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2021/12/14/2021-12-13-justin-kan-debuts-fractal-a-solana-based-marketplace-for-gaming-nfts/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Lucas Matney,Aya Nakazato
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