【GoodsPress Award 2021】
豊富な調理機能を手軽に使いこなせるよう、最近はオートメニューやシンプルな操作性を追求したオーブンレンジが増加。日立の「ヘルシーシェフ MRO-W10Z」は、その代表的なモデルだ。
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■ヘルシーシェフは設定おまかせでワンランク上の味に到達。IoTの便利さもプラス
高機能化が進む調理家電の中でも、オーブンレンジは特に多彩な機能を備えた家電のひとつ。基本的な調理機能だけでなく、最近はネット連携機能も搭載され、先進の使い勝手を実現したモデルが増えている。
2021年も新機能を搭載したオーブンレンジが多数登場したが、その中でも家電プロレビュアーの石井和美さんが「実際に使って便利だった」と実感したのが、日立の「ヘルシーシェフ MRO-W10Z」だ。
「大火力で野菜をシャキシャキに仕上げる技術が、特に素晴らしいと感じました。フライパンなどで野菜炒めなどを調理すると、美味しくシャキシャキの食感に仕上げるのは本当に難しい。それを簡単かつ時短調理で実現できるのはいいですね。それにセンサーを使ったWスキャン技術により、電子レンジで食品を温めた時のムラがないのも便利。多機能とはいえ、電子レンジの機能を一番使う人が多いでしょうから、こうした基本性能が高いと、毎日の調理で重宝すると思います」
これらの調理機能を、大型カラー液晶で手軽に操作できるのも魅力のひとつ。使い勝手もよく練り込まれている。
「機能や設定がわかりやすいUIなので、直感的にスムーズに操作できました。庫内が明るいカラーなのも、地味に便利だと感じたポイント。汚れを見つけやすく、全体がフラットな形状なので、掃除しやすいと思います」
専用アプリとの連携でオートメニューを増やせるなど、献立選びもサポート。毎日使うごとに本当に頼れる家電であることを実感できるだろう。
家電プロレビュアー 石井和美さん
白物家電や日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とし、Webや雑誌などで多数執筆。2018年より家電をレビューするためだけの一軒家「家電ラボ」を開設
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
オーブンレンジ部門
★最優秀賞★
■本格料理も時短メニューもオートで納得の仕上がり
日立
「過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ MRO-W10Z」(実勢価格:15万円前後)
食材の重さと表面温度を測り、出力と加熱時間を自動でコントロール。最高1000Wの出力で、野菜も肉も素早く調理できる。専用アプリでレシピを検索し、オートメニューの設定を本体に送信可能だ。庫内容量30L。
▲庫内は白基調の明るいカラーで、中が見やすい。セラミック製のテーブルプレートは外して丸洗いできる
▼お任せ火加減でも野菜がシャキシャキ
▲野菜シャキシャキメニューは下ごしらえした材料をガラスボウルに入れて加熱すれば完成。耐熱温度140℃以上のプラスチックボウルも使える
▲食品のあるエリアを集中的にセンシングし、短時間で温度変化を見極め、大火力で素早く加熱。野菜から出る水分を抑え、シャキシャキに仕上げる
▼肉や魚も5種の加熱方法で絶妙に仕上げる
▲肉や魚の調理では、レンジやオーブン、過熱水蒸気など5種の加熱方法を、調理段階に合わせて使い分ける。表面をしっかり焼きながら、内部はじっくり火を通してレアに仕上げるといった複雑な調理が可能だ
▼大画面液晶とアプリで操作も楽々
▲5インチの大型カラータッチ液晶を搭載し、わかりやすいUIで操作できる。基本画面のデザインは2種から選べる
▲イラストと文字で理解しやすいガイド機能も搭載。各種調理機能と付属品の使い方もわかりやすく説明してくれる
▲Wi-Fi接続に対応し、専用アプリとの通信で新たなレシピの追加や、食材や栄養成分からレシピ提案する機能を使える
■オーブンレンジはもっとスマートに使える時代に!
その多機能ぶりから個性が見えにくかったオーブンレンジも、IoT機能や新たなコンセプトの導入で、独自性が光るモデルが増加。他にない強みを持つモデルが人気だ。
高機能化が進むオーブンレンジの中でも最近目立っているのが、ネットに接続するIoT機能。上位モデルならスマホのアプリを使ってレシピを追加できるのは当たり前で、さらなる便利な使い方を提案するモデルも登場している。石井さんは、その中でも2021年に特に印象的だったのが、パナソニックの「ビストロ NE-UBS5A」だと話す。
「最近のオーブンレンジの分野は、パナソニックがトレンドを作っている状況。今年は後から機能をアレンジできるというコンセプトのオーブンレンジを発売しました。オーブンレンジは全ての機能を使いこなすのがなかなか難しいですが、逆に最初は機能を削ぎ落として、ネット経由で必要な機能を追加していくという新しい発想です。今後、他社の動きも含めて注目したいシリーズですね」
もちろん他のメーカーも、独自の技術を投入したオーブンレンジをリリース。高火力での調理や時短メニューの充実などに加えて、スマートスピーカーへの対応やダウンロードメニューと食材配達サービスの連動など、やはりIoT関連の機能も増えている。
石井さんが「際立った技術や操作性に配慮したものが目を引く」と話すように、多機能なだけでなく、独自の明確な強みを持つオーブンレンジが今後のトレンドとなりそうだ。
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
オーブンレンジ部門
★豪快ローストも楽々賞★
■業界最高の高火力でブロック肉も魚も自動調理
高火力のオーブン調理は、熱の対流により焼きムラが少ないのも特徴。お菓子作りやパン作りに向いていて、例えばロールパンがふっくら焼き上がります(石井さん)
東芝
「過熱水蒸気オーブンレンジ 石窯ドーム ER-WD7000」(実勢価格:13万円前後)
350°Cで加熱する本格オーブン調理に対応。鶏、豚、牛、野菜などメイン食材を選択するだけの自動調理機能を備え、赤外線と温度のセンサーを組み合わせて、食品の位置と分量に合わせて適温に温めることもできる。レシピ検索などができる専用アプリも用意。庫内容量30L。
▲オーブン調理の自動メニュー「石窯おまかせ焼き」は、新たに魚や深皿煮込みメニューにも対応した
▲スマートスピーカー経由の音声操作に対応。手が塞がっていたり汚れていたりしてもレンジ・オーブンなどを設定できる
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
オーブンレンジ部門
★時短機能が充実賞★
■上位機譲りの高機能でスムーズに時短調理
ハイエンドモデルに近い高機能ながら、ややコンパクトなところが特徴。奥行き40cmなら棚やキャビネットにも載せやすいので置き場所に困っていた人にお勧めです(石井さん)
パナソニック
「スチームオーブンレンジ ビストロ NE-BS658」(実勢価格:8万5000円前後)
レンジ、グリル、オーブン、スチームなどの基本機能に加えて、時短調理ができる自動メニューなども充実したハイグレードモデル。ハイエンドモデルと比べると奥行きが40cmとコンパクトなため、設置の自由度が高いところも特徴だ。庫内容量26L。
▲下ごしらえした材料を耐熱ガラスボウルに入れてレンジ調理10分で定番中華料理が完成する機能を搭載
▲パーティーなどでグリル皿ごとテーブルに出せるよう見栄えよく仕上がるメニューも用意する
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
オーブンレンジ部門
★一歩進んだネット連携賞★
■豊富なダウンロードメニューで献立作りに迷いなし!
強い過熱水蒸気で焼くという他にない特徴を備え、複数の食材を一気に加熱できることから指名買いする人も多いようです。調理状況の音声案内なども便利です(石井さん)
シャープ
「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA20」(実勢価格:14万円前後)
過熱水蒸気の力で本格的な料理を調理できるオーブンレンジ。ダウンロードメニューを拡充し、独自の食材宅配サービスとの連動で、より多彩な調理を楽しめるようになった。AIが季節や履歴などを学習し、ユーザーや時間帯に合わせたメニューを提案する機能も搭載。庫内容量30L。
▲本体でのダウンロードに加え、スマホとの連動機能も進化。スマホで検索した複数のメニューを一括して転送できる
▲上下二段で主菜と副菜を同時調理できる機能が進化。上段で網焼き、揚げる/焼く、炒める/蒸す、ゆでるに対応する
GoodsPress Award 2021
BEST HIT OF THE YEAR
オーブンレンジ部門
★使い方自由自在賞★
■必要な調理機能を追加して自分仕様にアレンジ
最初はシンプルで後から機能を追加できるというコンセプトがユニーク。ライフステージの変化に合わせて機能をアレンジしたい単身世帯などに向いているでしょう(石井さん)
パナソニック
「オーブンレンジ ビストロ NE-UBS5A」(実勢価格:6万6000円前後)
専用アプリと連携することで、シンプル機能の家電を購入後に自分仕様にアップデートできる新シリーズ。フルスペックではなく後から機能を追加することで、個々のライフスタイルに必要な機能を使えるようになる。デザインもシンプルで、操作系もすっきりとまとめている。庫内容量25L。
▲専用アプリは機能追加だけでなく、シーンや志向に合わせたメニュー提案や、検索したレシピの本体への送信にも対応する
▲別売りのスチームポット(上)やグリル皿(下)を追加し、アプリで操作すると、グリルやスチームの機能を加えられる
※2021年12月6日発売「GoodsPress」1-2月合併号92-95ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/高橋智 写真/湯浅立志(Y2)>
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/421128/
- Source:&GP
- Author:&GP
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