ロゴス独自の“PANEL SYSTEM”搭載2ルームテントはリビング拡張もドア開閉もとっても簡単!

ロゴスのテントを語る上で外せないのが“PANEL SYSTEM”です。

ドアパネルに2本のポールをクロスさせたロゴス独自の機能で、2012年の「ドゥーブル」シリーズで初搭載。今年で10年を迎えましたが、現在も多くのファミリー向きテントやタープに搭載されているとっておきの機能なんです。

今回はPANEL SYSTEMを搭載した代表モデル「Tradcanvas PANELドゥーブルXL」(8万6900円)でその魅力に迫ってみましょう。

 

■PANEL SYSTEMの魅力

PANEL SYSTEMは布でありながら筋交い構造のおかげでプレートのようなハリと強度が生まれます。短時間であれば張り綱なしでキャノピーポールだけでも張り出せて、クルマの屋根との接続も簡単にできます。

冬キャンプであれば暖かい空気を逃がさないように、基本はフルクローズにすると思いますが、PANEL SYSTEMは生地全体にハリが生まれるのでファスナーを閉じなくてもパタンと閉じられます。

ファスナーを使わないと多少の隙間は生まれますが、落ち着いてからファスナーを閉めればいいわけで、出入りの際の温度変化を大幅に低減できるんですね。

ドアパネルにポールを追加したことでゆるやかな弧を描いていて、フルクローズ時の圧迫感を低減しています。それに風のばたつきが少なく、強度も高まっています。

ドアパネル全体で弧を描いているため雨の排水がスムーズ。しかも、パネルの中央にランタンを引っかけられることもPANEL SYSTEMの特徴です。

 

■冬キャンプを助けるTradcanvas PANELドゥーブルXL

PANEL SYSTEMだけじゃありません。「Tradcanvas PANELドゥーブルXL」には寒い時期のキャンプで無理なく過ごす機能が満載です。

▲63×23×H54cm、重量15.6kg

よくあるボストンバッグタイプではなく、大きく広がるスクエアな収納袋にすべてのパーツがおさまります。

フレームは6061Aアルミで、一番長くて一部がカーブしているものがリビング側、長いけれどまっすぐなのがインナーテント側、そして一番短い2本がPANEL SYSTEMを作るアルミフレームになります。

リビング側とインナーテント側、2組のクロス構造からなるシンプルさ。

▲300×520×H205cm

幕を立ち上げ、ドアパネルに2本のフレームを通せばこのとおり。インナーテントは吊り下げ式なので、インナーなしなら広大なシェルターとして使えます。コットを使ってワンルーム風に過ごしてもいいですね。

そしてインナーを吊り下げれば2ルームテントの完成。横から見ればリビングは寝室とほぼ同じ広さですが、余裕の高さだとわかります。また、寝室側はベンチレーターがあるもののサイドにはメッシュパネルはありません。全周スカートを搭載しているので暖かく過ごせるようになっています。

リビングには3面の大型メッシュを装備。このメッシュは網目が非常に細かく虫が入りにくい“デビルブロックメッシュ”。UVカット率、遮光率も高く、夏キャンプの対策も万全です。

ちなみにロゴスはいち早く、全テントのフライシートに難燃加工を採用しています。夏の虫と紫外線対策、春・秋の焚き火対策、冬の防寒と抜かりありません。

▲270×270×H170cm

インナーテントは家族4〜5人で過ごせるサイズ。コットを入れるなら通路を確保しなくちゃいけないので3台が限度かも。

ちなみに前後に装備されているC型ドアは、上下にベンチレーション機能が備わっています。天井にも大型ベンチレーターがあるので換気は万全です。

2ルームテントの基本を抑えた「Tradcanvas PANELドゥーブルXL」ですが、PANEL SYSTEMが加わることでほかのテントにはないスムーズな拡張、耐候性を持っています。インナーテントには電気コード取り込み口を装備しているので、AC電源をフル活用した快適キャンプにも対応しますよ。

>> ロゴス

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

<取材・文/大森弘恵

大森弘恵|フリーランスのライター、編集者。記事のテーマはアウトドア、旅行、ときどき料理。Twitter

 

 

 

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