【2021年人気アイテム総まとめ】
この冬は耐久性があってガシガシ使えるアウトドアやミリタリー由来の無骨なアウターが注目を集めています。
12月上旬まで暖かかったこともあり、ショート丈のアウターが人気。中でもフライトジャケットのMA-1が大本命です。また、ダウンアウターやフリースなどアウトドア系のアウターも変わらず人気のアイテムで、今季はキルティングとモッズコートをセットにした着回しのしやすい2in1タイプや、温度調整が可能なアウターなど1着で長いシーズン着用できるものが増えてきてきているのも印象的です。
この冬を象徴するアウター5アイテムを紹介したいと思います。
1.アルファ インダストリーズの“MA-1は”憧れの王道アウター
アルファ インダストリーズ
「MA-1 NATUS NEO」(2万2550円)
本格仕様で大人なデザインの王道“MA-1”といえばアルファ インダストリーズ。今季はスウェットパーカーで重ね着したようなギミックで人気の「NATUS」タイプに、USスペック以上に大きめのMA-1が登場。
トップスにボリュームアウターをもってくるスタイリングは継続して人気があり、中に厚手のインナーを合わせやすいため真冬でも着やすいビッグサイズは特に人気です。細身のパンツを合わせたYラインのシルエットはスタイルをよく見せやすく大人の男性におすすめの着こなしで、ワイドシルエットのスラックスを合わせれば上品さをプラスしたトレンド感のあるスタイリングになります。
中にパーカーを着用しないでも重ね着風にできるため、着太りせずスラッとした印象になるのも「NATUS」の魅力。また、フードを外せばシンプルなMA-1に早変わりするため、スッキリと上品に着こなすこともできます。一切の無駄を排したフライトジャケットの完成形として評価の高いMA-1は、トレンドに左右されにくく、男性なら1度は着てみたいと思うアウターです。カラーはブラック、マルーン、アイスグレーの3色展開。
2.雨にも強くて暖かさ抜群。この冬の本命ダウンアウター
ナンガ
「オーロラダウンハーフコート」(5万3350円)
2021年のダウンアウターの本命といえばナンガの「オーロラダウンジャケット」。ダウンシュラフブランドであるナンガのダウンはその品質の高さと、ダウンの弱点でもある水気をカバーした使い勝手に優れた高機能さで人気。今年はアウトドアブームの流れもあり、多くのブランドとコラボするなどファッションアイテムとしても注目度の高いブランドです。
この「オーロラダウンハーフコート」は、防水透湿素材“オーロラテックス”を採用した「オーロラダウンジャケット」をアップデートしたモデル。お尻が隠れるくらいのハーフ丈にすることで保温力をUP。また、フードに取り外し可能なフェイクファーをプラスすることで、環境に配慮しながらも大人のデザインに仕上げています。
フロントは止水ファスナーとフラップを設けることで防水性を高めています。また、ダブルジップにすることで、衣服内が暑すぎる時には下だけを開けてベンチーレションとして使用できるのもポイントです。袖口にはリブを採用することで冷気の侵入を防いでくれるため、あまり動かずじっとしているような時でも重宝します。
カラーはマーブル、ブラック、カーキ、コヨーテの4色展開と男性が取り入れやすいベーシックな色味を多く取り揃えているのも魅力のひとつです。
>>ナンガ
3.“空気”量で暖かさを調整。次世代型ステンカラーコート
emulation
「Expansion coat」(5万2800円)
ダウンや中わたが暖かいのは、素材の膨らみによって作られる空気の層に遮熱性があるためですが、ダウンや中わたの代わりに“空気”そのものを遮熱材とする、最新の
“エアユニット”システムを採用し、次世代アウターとして注目を集めているブランドがemulation(エミューレーション)です。
空気は、重さがなく外気温に応じて空気量を可変することで暖かさを調整する機能性も持ち合わせています。また、限りある動物資源や石油資源を使わないことから、サステナブルでありながら倫理的にウェアを作れるなど多くのメリットがあります。「Expansion coat」はオン・オフどちらでも使いやすいステンカラーコートをベースにポケットを外付けにアレンジ。デザイン性と収納性の高い1着になっています。
空気量は少なくても保温性を保てますが、心地よく着用するなら50〜70%の空気量がベスト。その際の厚みは約2〜3cmになります。付属のポンプを使って空気の充填が可能。空気の充填口を回転させれば、空気を抜いたり、空気の排出をストップさせたり、空気量を手軽に調整できるのもポイントです。
手ぶらで過ごせるような収納力もあって、ビッグサイズなシルエットは、1枚羽織るだけで現代らしい洗練されたミニマルなスタイリングを実現。カラーは洗練された印象のブラックの1色展開です。
4.1着で3通りの着回しができるキルティングとモッズコートの2in1
アーバンリサーチ
「【別注】TAION 3WAYモッズコート」(2万8050円)
最近のトレンドは、元はミリタリーコートのライナーとして使用されていたキルティングをアウターとして羽織る着こなしで、その人気は今年も継続。
この冬特に多かったのは、ミリタリーコートとキルティングが単体で使えて、ドッキングもできる2in1タイプのアウターです。それぞれをアウターとして着用できる上に、ちょっと寒いなという時にはセットで使って暖かさUP。1着で3通りの着回しができる汎用性は、今年のような日によって気温差が激しい冬にはぴったりのアウターです。
インナーでも使えるキルティングは、男性が着用しやすいスッキリとしたデザインと薄手ながらも高い保温力のインナーダウンで人気のTAION(タイオン)に、アーバンリサーチが別注したもの。
Vネックでショート丈のデザインは他のアウターでも重ね着しやすいデザインとカーディガン感覚で羽織れる上品さも特徴で、縦パターンの瓢箪(ひょうたん)キルティングは本格ミリタリーのような無骨さもあります。
コートは、今年トレンドのM-65、いわゆるモッズコートをスタンドカラーにし、フィッシュテールをなくすことで都会的なデザインにアップデート。股下のシルエットは足を細く長く見せてくれる効果があります。長い季節を着られる汎用性と大人の男性が取り入れやすい上品な2in1のミリタリーコートになっています。
>>アーバンリサーチ
5.総ボアフリースを上品にブラッシュアップ
ケルティ×マイセルフ アバハウス
「ノーカラー フリース ボア カーディガン ブルゾン」(1万1990円)
ここ数年、様々なセレクトショップとコラボするなど、ファションアイテムとしても人気を集めるアウトドアブランドのケルティに、MISELF ABAHOUSE(マイセルフ アバハウス)が完全別注。
ここ数年変わらずに注目されているフリースですが、今季はムートンのように毛足が長くふんわりとしたボアフリースが人気。中でも総ボアタイプは見た目だけでなく、実際に空気の含有率が高く保温力も抜群なため、インナーとしてではなくアウターとして着られる魅力があります。
この別注アイテムは、シルエットは程よいオーバーサイズシルエットになっているため暖かいインナーを合わせやすいのも特徴で、内側にメッシュ素材を採用することで、ニットなどを組み合わせた時でも引っ掛かることなくスムーズに羽織れるようになっています。
肉厚なボリューム感と着心地に優れた毛足の長いシャギーフリース素材は、毛足の短いフリースに比べて、陰影がつきやすく上品で都会的な印象になりやすい大人のアウターです。そして、形やパターンといった大きい部分から、胸元に配置されたワッペンのブランドロゴなど細かいディテールまで完全別注しているため、ここでしか手に入れられないケルティのボアフリースになっています。カラーはグレージュ、アイボリー、ブラックの3色展開です。
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/422850/
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