冬キャンプでの防寒対策でまず最初に思いつくのが、フリースやダウンジャケットなどのアウターだと思います。そして疎かになりがちなのが足元の防寒対策。普段と同じようにスニーカーを履いて行ったら、足元からジワジワと冷えてきてせっかくのキャンプが辛い思い出に…。
そこで注目したいのが、アウトドアブランドの中わたを使った高い保温性を持つウインターブーツ。最近ではザ・ノース・フェイスの「Nuptse Bootie(ヌプシ ブーティ)」が流行ったこともあり、男性がウインターブーツを街ばきするのも定番化。冬キャンプだけでなくファッションアイテムとしても人気のジャンルです。
そんな、足元から暖めてくれるアウトドアブランドの中わたウインターシューズ3足を紹介します。
1. ロング丈になったダナーの定番ウインターブーツ
ダナー
「FREDDO AG」(1万9800円)
Danner(ダナー)の冬の定番ウインターブーツ「FREDDO(フレッド)」をベースに、丈を長めにしたロング丈の新作ブーツ。中わたには、湿気に強く保温性を失いにくい上に速乾性もある高機能な断熱素材“Thinsulate(シンサレート)”を採用。すね半ばまで覆うためショートブーツに比べて足元全体を包み込むような暖かさが特徴のブーツです。
テントの設営などが終わった後は意外とじっとしていることが多いキャンプなどで特に重宝します。また、オールブラックで統一された、上品でありながらタフなダナーらしい見た目も特徴。男性でも取り入れやすいロングブーツになっています。
アッパーには耐久性と撥水性に優れた“リップストップナイロン”を、内部には防水メンブレン“ダナードライ”を使うことで、浸水しにくく蒸れにくい仕様になっています。ソールにはVIBRAM社の凍結した路面でもグリップ力を発揮する“AG(アークティック・グリップ)”を搭載しているため、雪の日などにも安心しです。
内側は起毛素材が使われていて、履いた瞬間に暖かさを実感。また、ヒール側には指を引っ掛けるプル・ストラップがついているので、ロング丈でも履きやすくなっています。
踵(かかと)は覆うように保護されているためホールド感が高く、ゴツゴツした路面やぬかるんだ悪路でも安定した履き心地。さまざまな環境に対応してくれる一足です。
>> ダナー
2. 暖かくて“難燃×撥水”のハイパフォーマンスなブーティ
シャカ
「SNUG BOOTIE AT」(1万5180円)
焚き火で暖を取っていてもなかなか暖まりづらい足元。そこで、防風性の高いナイロン系のシューズを履こうと思うわけですが、そうなると今度は火の粉でシューズに穴が空いてしまうという悲劇に見舞われる可能性が出てきます。そんな危険を回避できるのが、難燃仕様の中わたブーティ「SNUG BOOTIE AT」です。
インソールに抗菌防臭やクッション性を兼ね備えた“SHAKA IN-FOAM”を採用。アウトソールには、シャカの中でも随一の履き心地を誇る“ALL-TERRAIN SOLE”を搭載し、アスファルトやぬかるんだ悪路など幅広いシーンで快適な履き心地を実現。焚き火の前だけでなく日常でも使える一足です。
アッパーにはコットンとナイロンを混紡したリップストップ素材に難燃加工“FLAME STOPPER(フレーム ストッパー)”と撥水加工“3M Scotchgard(スコッチガード)”を施し、火の粉に強いだけでなく突然の雨や雪にも対応。“Thinsulate(シンサレート)”の保温性も加わっているため、冬の雨の日にレインブーツ代わりに使うのも◎。
履き口の後ろ側にはスピンドルコードが付いていて、絞れば冷気や水滴、雪などの侵入を防いでくれます。また、暖かさを閉じ込める効果もあります。
シャカのスポサンでもお馴染みのY字型ストラップベルトにより、足首をガッチリとホールド。脱げにくくなるだけでなく、面ファスナーでフィット感を手軽に調整できます。サッと脱ぎ履きできるので、テントなど出入りの多いキャンプシーンでは助かりますよね。冬キャンプで本領を発揮するウインターブーツです。
>> シャカ
3. サンダルのデザインを踏襲しつつ暖かい!
キーン
「フッドゼラ ウォータープルーフ」(1万6500円)
「ユニーク」や「ニューポート」などキャンプやタウンユースでも人気のアウトドアシューズブランド、キーン。この「フッドゼラ ウォータープルーフ」は、氷点下にも対応する暖かさがありつつ、雨の日でも問題なしの高い防水性、さらにスニーカー感覚の快適な履き心地が魅力です。
また、独自開発の“KEENフリーズラバーアウトソール”により、低温の寒い環境でもグリップ性を発揮する滑りにくさもポイント。キャンプや街使いはもちろん、釣りなどでも使用する人がいるなど、それぞれのライフスタイルに合わせた履き方ができる一足です。
インサレーション入りのアッパーには防水透湿素材“KEEN.DRY”を使用。また、肌の接する部分にはフリースのような起毛した素材で氷点下でも快適な保温性を実現する“KEEN.WORM”を搭載し、雨や雪の日でも足元の冷えから守ってくれます。
KEENの歴代水陸両用サンダルのデザインを踏襲した調整可能なストラップは、簡単に甲をしっかりホールドしたり緩めたりできるため、脱ぎ履きもラクラク。フィット感を高めるために搭載されたストラップをデザインに落とし込むキーンらしい遊び心も。流行りのシンプルコーデの足元にアクセントとして取り入れるのもおすすめです。
元々はアウトドアサンダルのブランドとしてスタートしたキーン。そのコンセプトは「サンダルでもつま先を守れるもの」という想いが原点でした。「フッドゼラ ウォータープルーフ」も耐水性、耐久性、サポート性を高めるヌバックレザーのマッドガードをつま先から側面に配することで、ゴツゴツした岩場や石が転がるアウトドアシーンでも安心して履くことができます。
>> キーン
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ちなみにブーツインするスタイルはちょっと女性ぽく見えてしまうなど抵抗を感じる人もいるかもしれません。ワイドパンツと合わせてブーツに被せるようなスタイリングもいいですが、それだとせっかくのブーツの防水機能がもったいない。
▲ナンガ×グラミチのダウンジャケット/2万7500円(グラミチ)
そんな人におすすめしたいのが、ブーツの色とパンツの色を同色で合わせるスタイリング。パンツと一体感が増すことでブーツの境目が目立ちにくくなり、ブーツインしている印象が弱まります。また、パンツの裾をたるませてクッションをつけてあげるとラフで無骨さを演出できます。
都心でも雪が積もるなど本格的な寒さを迎える今日この頃。足元を寒さから守ってくれる高機能中わたブーツを取り入れて、この冬を快適に過ごしてみてください。
<取材・文/宇田川雄一>
宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。
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- Original:https://www.goodspress.jp/features/424527/
- Source:&GP
- Author:&GP
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